Sonyより正式に声明が発表されました。
詳しくはこちら(Sony声明文に飛びます)
Sonyが公式に
「VTCバッテリーを含めた一切のセルバッテリーを電子タバコで使うな」と表明したことになります。
Vapeに限らずヴェポライザーもセルバッテリーの使用は自己責任になりますので、重大なトラブルを起こさないようにしっかり勉強して使いましょうということですね。
[概要]
AmazonでSonyのVTCバッテリーを購入したユーザーに対し、電子たばこで使用する場合は使用を中止するようSony側が求め、Amazonがギフトコードで返金対応するよ、という内容(2018/9/17)
[実際]
VTCのセルに問題があったり、実際にトラブルが生じてそういう対応が始まったわけではないようです。昨今の電子たばこ、特にVapeで不適切な使用をした場合に爆発するなどの報道を受けて始まった対応のようです。
ただしこれらは推測であり、事実として確認できているのはAmazonからのメール
「VTCバッテリーを電子たばこで使用している場合にはただちに使用を中止してAmazonカスタマーサービスへ連絡してくれ」という内容のみ。
[現実]
Vapeのメカニカルmodで知識なく超サブオームで使用した場合は、どんなバッテリーでも危険な状況がありうるというのはメカニカルmodを触るユーザーの間では常識ですし、これはVTCバッテリーに限った問題ではありません、むしろ一般的なバッテリーに比べVTCはそういうリスクが低いと認識されています。
このサイトはヴェポライザーを中心に扱っていますので、特にヴェポライザー関連について言及すると、
「ヴェポライザーメーカーが推奨するバッテリー」と、「バッテリーメーカーが推奨する一般的なバッテリーの使途」との間にギャップがあることに起因します。
分かりやすい例で言えば、Davinci IQはDavinciによりNCR18650GA(Panasonic NCR 18650 3500mah Peak 10A)の使用が推奨されていますが、Panasonic側がDavinci IQでNCR18650GAを使用する安全性を保証しているものではありません。
今回の件は「トラブルがちょいちょい起こっているのに勝手にVTCバッテリーの目的外の使用をされても責任を負えない」とSonyが釘を刺した対応だと考えられます。
[じゃあどーすんの?]
今回の発表でVTCバッテリーの信頼性が揺らぐというものではないでしょうし、むしろこれまでの海外での複数の検証結果からVTCは信頼できるバッテリーの筆頭と考えられている現実は変わりません。
一例としてこういう記事を過去に書いております
特に、基板で制御されているヴェポライザーで爆発をはじめとするトラブルが生じるとは考えにくいのですが、過去のVapeにおけるテクニカルmodの爆発の事例から、18650バッテリーを使う際の注意事項はおさえておこうと思います。
・ポケットやカバンの中で勝手に電源がonになってヒートアップしたら危ない
・シュリンクが破損しているバッテリーは使用しない、使うならば自己責任でリラップをする
・メーカーが推奨しているバッテリーよりも安全性の低いバッテリーは使用しない
・バッテリーを含め、ヴェポライザーは高温下に置かない
・充電で一般的に用いられるMicroUSBケーブルなどは、質の高いものを使う。18650バッテリーチャージャーも信頼性の高いものを使う。
・全ての選択は自己責任になるので、バッテリーについてはきちんと勉強する
といったことが重要と言えるでしょう。
また、今後Sonyに追従してPanasonicやSamsungも一斉に「電子たばこでの18650バッテリーの使用は中止すること」という発表をすることになるかもしれません。
見かけ上のバッテリー選択範囲が狭まった結果として、どこのメーカーともしれない詐称バッテリーを使用した結果爆発したということが生じては本末転倒です。
信頼できると検証されたバッテリーを自己責任のもとで使用することがトラブルを回避することにつながるはずです。
また今回のSonyの発表を受け下記の記事を更新しました
併せて参考にしてください。
記 2018/9/17