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<第八十八弾>
Weecke C-Vapor4.0(クリックでWeecke本家に飛びます、Youtubeでの解説動画あり)
Amazonでの販売はこちら(アフィ注)
Weeckeの機種はレビュワーにばら撒かれて提灯記事が書かれているので、自腹ですよっていういつものやつ。Amazon Pay使うと何買ったのか表示されません。まぁいいや。
Weeckeは中華ブランドで、日本のタバコ市場を明確にターゲットにしている機種の一つであり、日本国内においては根強い人気があります。
Weecke -- Fenixシリーズ(Fenix,Fenix mini, Fenix pro, Fenix 2.0)
-- C-Vaporシリーズ(2.0, 2.0+, 3, 4)
このようなラインナップになっています。
個人的にはWeeckeの特にFenixなんかは好きで、ミドルレンジのオススメ機種としてヴェポユーザーの人たちに紹介したりしています。
[結論先取り、このレビューに書かれていること]
・C-Vapor3とは別ブランドかと思えるぐらい「仕上げて」きている
・改変にデメリットが思いつかない。まさに改善といえる。
・個人的にFlowermateV5Nanoに肉薄しているように思える
・ピークの喫味はさすがにハイエンドには劣る(当たり前)
・うまおじがWeeckeに魂売ったわけではない
[外観]
外箱!Weeckeは以前は黒ベースの箱でしたが、最近は白ベースの箱が増えてきています(Fenix+あたりから)
Alternative Smoking Device(代替喫煙デバイス)という文言からも、明確に「こいつは喫煙具だぞ」というアピールで、欧米で販売されているヴェポライザーとは趣がことなります。
開封。まぁこんな感じよね。フツー。
アクセサリー。だらだら書きますと
・取説 ・耳かき ・ブラシ太と細 ・スペーサー ・MicroUSBケーブル
・マウスピース ・フィルターセット ・警告シート そして本体
警告シートには「充電は必ず2.5A、5V以下の充電器で行なってください」とあります。
本体です。C-Vaporの特徴でもあったスキットル形状を捨てたんですね。
天面にディスプレイ。
起動時はこんな感じ、バッテリー残量、設定温度、現在温度の表示。
操作部。電源ボタン、up/downボタン。えらいシンプルになったなという印象。
底面、エアフローコントロール、MicroUSB充電ポート
チャンバーです。ありきたりな5つ穴セラミックではないので、汎用チャンバーでなく独自チャンバー採用してるっぽいですね。
セラミック・コンダクションチャンバーです。
マウスピース兼チャンバーリッドにも変化が見られます。フィルターに少し工夫が加わっている。
フィルターがパカッと外れて、二重フィルターになっています。
全部バラすと、こう。
で、こう。同じパーツ一式がアクセサリに入ってます。いいね。
マウスピース(ドリップチップ)はいつも通りの510接続
なので、ガラスステムも挿さるし、
アレやコレや挿さる。
底部エアフロー見ていきます。エアフローコントロール。Vape界隈でよくAFCって書いてあるのは、AFC(AirFlow Control)で、同じ意味です。つまみをクルクルしてドローの重さを調節する。ちなみに図は「全開」の状態。
AFCは無段階調節になっていて随意にコントロール可能。図は、「かなり全開」
図は「けっこう絞った」状態。なお主観ですがこの状態でもドローは割とスカスカ。
なので、個人的には「完全クローズ」でも全然いい気がします。
エアフローのお掃除はこんな感じで。フルオープンの状態でブラシ突っ込んでください。
[性能]
・電源ボタン5クリックで起動(バイブ)、自動ヒートアップ
・起動時、up/downボタンで10度刻みの温度変更
・起動時、電源ボタン5クリックでoff
・セッション残時間をディスプレイ表示
・通常は4分でセッション終了、
終了10秒間にボタンクリックで420秒まで延長
・ヒートアップタイム 40度 → 180度:約25秒(実測)
[喫味]
多少、プラ臭やケミ臭がありますが、強くはないです。メンソシャグを入れて1〜2回焚けば気にならなくなります。
<チェシャグ赤 180度、ドロー全閉>
最初の一口目のというのは割と緊張するのですが、いうてC-Vaporですからね。PithやHerbva5GやHerbstick Ecoと同じ程度の喫味が出ればひとまず満足、それ以上なら大満足ってもんでしょう。という感じに吸い始めました。
加熱に従い、雑味のないチェシャグの旨味と香ばしさが、あれ?比較的濃厚に。
???C-Vapor3の喫味って、シャグの旨味とか香ばしさ出すの全然ダメで、キックとニコチン発生器みたいなもんだったんです。あと多分あんまりチャンバーと基板の精度が高くなくて加熱ムラも起こるし、そのせいでシャグの生臭さみたいなのも感じられたんですが・・
C-Vapor4.0は濃厚かと言われると返答に困りますが、美味いかどうかと言われると美味いです。力強さはないんですが、雑味なく素直にチェシャグの旨味を出してくるんで、嫌味がなくて非常に吸いやすい。
好きな喫味です。あれ?おかしいなぁ。ガツンと吸うよりは、ダラダラ吸いの傾向で、180秒ぐらいは普通に良い喫味が出ます。
で、です。「C-Vapor3もひょっとしてそうだった?美味いのにボロクソ書いてなかった?」と思って、10 x 2セッション吸い比べたんですが、
やっぱりC-Vapor3はあんまり美味くなくて生臭くて喫味でなくて、C-Vapor4.0はそれなりというか、結構美味い。
<Kir Royal 180度、ドロー全閉>
なら着香シャグどうだ?デメリット浮き彫りになるだろうと、試してみました。
割と素直な着香フレーバー出すんですよね、雑味がなく美味い。
作りがダメだと(特に内部基板経由しているようなエアパスだと)、プラ集とかケミ臭抜けずに吐き気をもよおすような喫味になるんですが、そんなことはない。
ただし、着香抜けるのが非常に早いです。100秒ぐらいでスカスカになりますが、ひとまず悪くない。
<コルツチェリー 180度、ドロー全閉>
ダメ機種だともうこの辺で気持ち悪くなっちゃって、この後吸う気が起こらなくなるんですが、今回は割と色々試してみようという気持ちになっている。なので、少なくとも悪い機種じゃないし、むしろいい機種に思える。
着香パイプ葉のコルツチェリー。着香パイプ葉というのは喫味を出せる機種が限られるんですが・・
なんと、すでに記した2種のシャグよりも濃厚で、美味い。コルツチェリーのほのかな酸味、比較的強い甘味、香ばしさ、旨味、全部よく出て、しかもミストはモクモクで吸った感ある。パイプ葉の恩恵か、ミストが出ている時間が長く、喫味も徐々に減弱するながら、1セッション240秒は完走できる。(シビアに言うと、180秒目ぐらいから喫味は抜けていきますが、ピークの喫味がかなり濃厚で満足感は大きいです)
<MacBaren 7Seas Gold Blend、ドロー全閉>
C-Vaporでパイプ葉を試す日が来るなんて思いもしなかった。
ナッツ系の甘味を伴う香ばしさ、シャグの旨味、ミスト量、そりゃZeus Arc GTとかXVAPE Ariaと比べたら劣りますが、それらの70%ぐらいの喫味をセッション全体にわたってほどほどの喫味を出してきます。
「いい機種の70%って、全然ダメじゃん」って意見あると思いますが、手持ちの機種の80%(70機種ぐらい)はここまでの喫味出せませんからね。
<ハイタバコ黄 旧ロット 180度、ドロー全閉>
シャグの質にばらつきが出る以前の旧ロットのハイタバコです。悪くはないけどそこまででもない(喫味の出が弱い)。ハイ次。
<チェシャグ青 180度、ドロー全閉>
あー。美味いっすねこれ。本音を言うと、チェシャグ赤は悪くなかったんですが、キックというか吸った感は若干不満だったんです。チェシャグ青は例のカツオブシフレーバーのおかげでキックがやや強くなり吸った感あります。
ただし喫味は120秒で抜ける。シャグだと全体的に喫味が抜けるのが早いかな。
<バイオリン 180度、ドロー全閉>
ひっさびさにバイオリンなんて取り出しました。チェ青が美味かったんで。同系統試してみようと思いました。スワレ系っていうんでしたっけ?
あんまりスワレの喫味出ません。チェ青の方がキックあるぐらい。法則がよくわかんねぇなこれ。
[メンテナンス、使い勝手]
ということで、数日で50セッションほどを試したわけですが、もちろん不満な点もある。「不満な点に言及したくなるほど実用的になってきた」と言い換えてもいいかもしれません。
まずチャンバーが漏斗型になっていてやや深いところにシャグを入れないといけないので詰めづらい。耳かきはあった方が詰めやすい。指だと上手いことやらないと出たり入ったりする。
ついでシャグポンですが、吸いたてのシャグなら吹きポンがたまに成功しますが、基本無理です。パイプ葉に関しては掻き出し棒が必要です。
それ以外だと、エアパスの掃除がしやすくなったのでこれはいいですね。C-Vapor3だとエアパスの掃除はなかなか無理があったので、これは良い。
[さいごに]
喫味のみにフォーカス当てれば、「良いものに仕上がってきた」という評価です。昨今は色んなマニアック機に手を出している人も多いので、やれDynaVapだSolo2だMightyだCraftyだのと比べたらそりゃ劣るでしょう、Storz&Bickelの製品持ってないけど。
C-Vapor3に比べると非常に良い改善をしてきたなと感じます。
・バッテリー 2300mah → 3000mah
・AFCからの掃除ができる
・up/downボタンの搭載で直感的に操作できるようになった
・サイズの大幅なスリム化
・おそらくチャンバーかエアパスか基板か、いずれかを非常に詰めて改善してきてる。シャグの加熱ムラが減り、喫味はクリアに、ケミ臭からかなり解放されている。
良さが伝わりませんか。じゃあ端的に書きますと、
Herbstick Ecoに毛が生えた程度の機種だったのが、C-Vapor4ではこの価格でFlowermateV5Nanoに肉薄してきている。と書けばいいでしょうか。
バッテリー交換の点やマウスピース収納の点など、いくつかの点でFlowermateV5Nanoにはまだメリットがあると思いますが、特定のタバコ葉(例えばコルツチェリー)ではFlowermateV5Nanoを凌ぐ喫味を出してきています。
と、こう書いて「Weeckeに魂売りやがったなクソおじ」とか揶揄されるのツライんですが、良い機種は良いんだもの。C-Vapor3は購入から1年で50セッションも吸ってないですが、C-Vapor4は購入して2日で50セッション吸ってるんだもん。
これ使うか?と聞かれたら・・使う気になりますね。チェシャグ赤で使ってるの、今Tinymight とFury edgeとDynaVapですが、喫味では劣りながらも利便性は高いんですよねC-Vapor4は。でもまぁFury edge使うかなぁ。でもC-Vapor4も悪くないんだよなぁ。
記 2019/12/13