<前書き>
このブログは喫煙を推奨するものではありません。
タバコは健康を害します。できる限り吸わない方が良いものです。
紙巻きタバコから離脱できない方、少しでもタールによる健康被害を減らしたい方、
タバコ代を節約したい方、そういった人たちが最終的に禁煙へ向かうための情報提供を目的に作成しております。
ヴェポライザーのレビューは全て主観になります。
私が感じた印象は、実際にヴェポライザーを利用するかた達の印象とは異なるかもしれません。
喫煙は二十歳になってから。
その他、細かい詳細についてははじめにをご一読ください。
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自分には、自分の舌を信じてFenix miniとFury 2の喫味比較をすることしかできなかったんですが、やはり世の中には
「なぜFenix miniがコンダクションっぽい喫味になるんだろう?」と、構造的な観点から考える人がいて、手持ちのヴェポをバラしてしまってる変わった方(尊敬)がいます。
jomoさんにFenix miniを分解したよ、の画像をいただいたので紹介したいのですが、Healthy Ripsの中の人であるTeeceさんがやはり興味深いコメントをしてるのでちょっと書いておこうと思います。
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We can assure you that the FURY is 100% Convection - meaning that the Heating Element is below the Chamber but not contacting the Chamber. ウチのFuryは100%コンベクションだ!・・つまり、加熱装置がチャンバーの下にあり、チャンバーには接していないってことだ
The Stainless Steel Chamber will naturally pick up heat from the Convection Heating Element due to it being directly below the Chamber.チャンバーの直下に加熱装置があるから、コンベクションの熱気が自然とステンレスのチャンバーに吸い上げられる
There is no heating element directly attached to the Chamber.チャンバーは加熱装置に直接は触れてないんだ!
You can read about this in our blog here: http://www.healthyrips.com/blog/convection-explainedブログも読んでくれ
In this image of the FURY design - notice how the cool air is heated below the Chamber and there is not a heating element attached to the Chamber: Furyのデザインがこれ、冷たい空気がチャンバーの下でどうやって温められているのか、そしてチャンバーに加熱装置が触れてないことをチェックしてくれ
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つまりまぁ、すごく、「加熱のコイルがチャンバーに接していないのだからウチのは間違い無くコンベクションなんだ」をアピールしてるわけです。それも、胸張って。それを前提に、jomoさんの分解レポートを見てみましょう。
自分が変な補足いれるよりもjomoさんのほうがよほど緻密な考察してますので、こっからはコピペで。(なお、Fury 2の方はPuffitupがTeardownしてますので、そちらも参考にどーぞ)
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(以下、jomoさんのコメント)
Fenix Miniの喫味については正直私が使っていたものは、使用初期はやたらキツイのが出てましたが、介錯(分解)される直前には温度は上がるけどそこまで強いようには感じませんでした。
単に舌が慣れただけっぽいような気もしますが、↓の分解画像(どこかで似たのを見たことありそう)を見る限り、コイルが固定されていないのでバラツキが激しいという事があるかもしれません。
以降はチャンバーや基板の分解画像の連投です
画像の使用はお任せいたします(ありがとうございます)
■チャンバー全体像
パーツはPuffitupのFury2分解画像と基本変わらないと思います
まったく同じなら何故喫味が変わるのかというとチャンバー内のコイルが怪しいと思われます。
■チャンバー底の金網構造
分解時に酷く歪んでますが中身はFury2も同じっぽい、穴はコイルの線の片方を逃がすためのものです、
スカート部は強烈にハメ込まれており、切ったり割いたりしないと分解不可なのでそのままです
底網とスペーサーを乗せた状態
スペーサーの網を乗せて完成、網・スペーサーも溝にそってはめ込まれており、分解は難しいと思われます
ベアリングみたいに熱膨張を使って入れてたりするんですかね…
■チャンバーへのコイルの入り方
チャンバーへコイルを収納したのが次の画像です
コイルの足を支えにして一応多少チャンバーから浮いた状態になりますが、支えるものが無いためチャンバーに大きく接触する可能性があります
このコイルの接触具合差が大きければコンダクション寄り(私やうまおじさんのFenix Mini)、少なければコンベクションのように作用してるのではないかと思われます
(うまおじ補足:邪推ですが、Teeceさんは他ブランドとの差別化のアピールのために、繰り返し繰り返し「ウチのheating elementはchamberにcontactしてない」って言ってたんじゃないかなぁ)
■喫味の差の原因についての妄想
画像はありませんが、Fenix MiniおよびFury2はチャンバー側面に温度計が張り付けてあり、
チャンバーに早々に熱が伝わると、空気を温めるためによりコイルをより高温にしなければならないも関わらず加熱停止してしまいます
これのせいでコンベクションではなくて、吸気時に空気を良く温めてくれる系コンダクションになってしまったのかなと思います
もしかしたらFury2の場合は製造工程でチャンバーに接触しないように工夫されていたりするのかもしれませんね(もしくは偶々か…)
■基板や電池等を雑に
基板表、ハンダ付けが雑?
基板裏、赤白ケーブルは電池へ、黒ケーブル脇の青赤2本は温度センサ、充電器脇のはチャンバーへ
チップ50561732は1A充電チップらしい
何かARMのCPUが載ってるらしい
バッテリー18500 5.92Wh=3.7V*1600mah 一応Li-Poバッテリーだから裸は良くないらしい
jomoさん提供画像とコメントはここまで(大変に貴重な画像とコメントありがとうございます)
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Fenix miniがコンベクションを標榜しているのに、着香系を吸っている時に最初にわずかな「焦げ味」が出てきたことに非常に違和感を感じていたんです(それもたかだか160度前後で)。
これはチャンバーの一部が局所的に高温になっているという状況や、コイルが固定されておらずまさにHeating elementがChamberに接してしまい加熱にバラツキを生じたという妄想を、まぁ、ほら。掻き立てちゃいますよね。
非破壊検査できたらもうちょっと精緻な議論できるんですけど。
X-rayかCTかぁ。
画像・コメント提供 2018/6/21
ウェブアーカイブ化 2018/6/22