ヴェポライザーレビュー うむ美味いおじさん

タバコを吸うためのヴェポライザーをレビューするサイトでした

XMAX V2 Pro

<前書き>

このブログは喫煙を推奨するものではありません。

タバコは健康を害します。できる限り吸わない方が良いものです。

紙巻きタバコから離脱できない方、少しでもタールによる健康被害を減らしたい方、

タバコ代を節約したい方、そういった人たちが最終的に禁煙へ向かうための情報提供を目的に作成しております。

 

ヴェポライザーのレビューは全て主観になります。

私が感じた印象は、実際にヴェポライザーを利用するかた達の印象とは異なるかもしれません。

 

喫煙は二十歳になってから。

その他、細かい詳細についてははじめにをご一読ください。

 

<第五十五弾>

XMAX V2 Pro(クリックでTopgreen社本家に飛びます)

XMAX StarryとXVAPE FOGの際にも書きましたが、XMAX社とXVAPE社は統合されてTopgreen社になりました。

Topgreen社の傘下にはXMAX、XVAPE、XLUXがあり、

XMAX - V2 pro、Vital、Starry、V-ONE、V-ONE Plus、Stark

XLUX -Vixen

XVAPE - FOG、V-ONE 2.0、Avant、Vista mini、Cricket、Cricket 2.0

があります。

 

知人の複数のヴェポライザーマニアが口を揃えて「最初に手にしたのはXMAX V2 Proでした」と話すものですから、マニアを惹きつけるポイントは何だったのか知りたかったのと、あと単純にてまきやさんでセールだったので入手しました。

 

[結論先取り、このレビューに書かれていること]

・でかい

・チェーンで本体かなり熱くなる

・ガラスマウスピースの方が喫味が良いと思う(喫味が邪魔されない)

・18650交換式

・シャグで非着香とメンソールは美味いのですが、着香は向かない気がします

・なぜかパイプ葉で非常に素晴らしい喫味を出すように思えます

・シビアに言えば、ピークタイムが1セッションもたないように思う

 

[外観]

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外箱、XMAXは黒赤コンセプトのデザイン好きなのかなぁ?

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ゴールドです。ゴールドにした理由はゴールドしか手に入らなかったからです。

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アクセサリー。MicroUSB,充電コンセント、コンセントレートポッド、ガラスマウスピース、ヒゲ抜き、ブラシ、フィルター
どうでもいい話ですがシャグ入れはヒゲ抜き派と耳かき派に分かれてますね。

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基本構成は

・マウスピース:本体:バッテリー:バッテリー筒、です。

地味に、本体とバッテリーの接点がバネ式で、ある程度の許容範囲があるのがありがたい。Starryはこれを怠ったがために(ブツブツ)

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バッテリーはXMAXとXVAPEでおなじみのSamsung ICR18650-26J
要求バッテリー性能がさほど高くないのが助かります。
バッテリーの詳細はFOGの時に調べましたのでコピペしますと(スルー可)

バッテリーまでついてきてなんてお得!と思ったのですが、ICRで最大放電電流5.2Aなので、FOGには使えますが他のヴェポライザーには使わないほうがいいです。

逆にいうとICRで max output 5.2Aで運用できるヴェポライザーですから、世にある大容量3400 mahとかのバッテリーでも運用には問題なさそうですね。(Continuous Outputが10Aもあれば支障ないでしょう)

このバッテリーを購入しようと思うと1,000円以上しますので、XMAX V2 ProとFOGでは他のバッテリーを用い、XMAX Starry専用でこのICRバッテリーみたいな使い方が自分のデフォになってます。

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ペンタイプ(?)の数が増えてきました。ガラスマウスピースに交換したXMAX V2proのサイズは「最長」ですね。

 

・操作ボタンは電源ボタンのみ

・MicroUSBポートは本体中程の側面

特記すべき事項が少ないので次に行きます。

 

[性能]

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メーカー公式の説明書はこちら

・電源ボタン3クリックで起動

・起動時、電源ボタン長押しでヒートアップ開始

・ヒートアップ中、電源ボタン長押しで温度変更

 356F → 374F → 392F → 410F → 428F → 356F・・・

・ヒートアップ 60F → 392F:約45秒

・ヒートアップ完了でインジケーター点滅→点灯

セッションタイム:5分自動off

 

[喫味]

<チェシャグ 緑 392F>

プラ臭とケミ臭抜きのために空焚き2回とメンソールシャグから試しますが、抜き過程はさほど必要ない程度にプラ臭、ケミ臭は少ないです。

 

5〜7回吸ってからレビュー書いてますが、割と詰めた方が美味いと思います。そしてガラスマウスピースの方が喫味がよりクリアになると思います。

さて、評価をば。

加熱完了からすぐにメンソールの良い喫味と、その後引続くチェシャグ特有の香ばしさや旨味、甘みがよく表現されます。舌に当たる喫味が一般的なコンダクションよりも幾分マイルドで柔らかい印象を受けます。

コンダクションとしては表現力に優れ、平均的なミドルレンジのヴェポライザーと同等かそれ以上の喫味を出します。Starryと比べて若干キックと濃厚さ(いわゆるキレのようなもの)は劣るかもしれませんが、シャグ本来のフレーバーを出す力はStarryより優れているように思います。

どうかと言われれば、好きですし、美味いと思います。

てまきやのセールで6,480円で買いましたがこの価格帯でこれ以上の質のヴェポライザーとなると、Slickと・・・

他にはちょっと思いつかないですね。

 

<チェシャグ 赤 392F>

甘み、旨み、香ばしさがよく引き出されます。キックや濃厚さもありますが、「よくフレーバーが出る」という印象が強いです(要するに美味い)

392Fで吸っていますが、1セッションの間でも次第に喫味が変化するのが面白いですね。
ヒートアップ完了〜2分ぐらいまでは旨み、甘み、香ばしさといったフレーバー主体なのですが、セッションの後半に進むにつれて渋みや辛味といった紙巻に近いフレーバーに変質します。そしてセッション終盤(4分〜)はシャグのフレーバーを絞りきってスカスカになっていく感じですね。
チェ緑の時に感じて(ひょっとして・・)と思いましたが、ピークタイムは4分ほどまでで、(チェ赤では)1セッション5分を通して濃厚さを維持することは難しそうです。ただこれは自分の中ではそこまでXMAX V2 proの評価を下げるものではなくて「保たなかったか、惜しい!」程度のものです。4分もてば、ね。

 

<コルツグリーンティー 392F>

着香はちょっとこれは欲張りな話になりますが、Solo2やGhost mv1、Slick、Flowermate V5Nanoのようなコルツグリーンティー特有の(不思議な)旨みや甘み、香ばしさを引き出すに至りません。チェ赤やチェ緑と同じような傾向の喫味、わずかに着香成分を加えてある、基本的には非着香のような喫味になってしまっています。

合う合わない、向き不向きがありますから仕方ないですよね。この機種でのコルツグリーンティーはあまりおすすめしません。

 

<Excellent Kir Royal 392F>

こうなると「本当に着香は向かないのか」という検証が始まってしまいます、ムキになっちゃいますね。Kir Royalは喫味が出る条件がよく分からないヴェポライザーなので(自分はFenixで吸うのがかなり美味いと思っていますので)、XMAX V2 proでも美味い可能性があります。

 

加熱に従い柔らかいカシスフレーバーが嫌味なく広がります。このまま、濃厚になれば・・・
・・・ほどほどのカシスフレーバーが、加熱に従い減退していきます。最初がピークであとは横ばいから減退、残念。

 

<Pina Colada 392F>

Pina Colada特有のくどいほどの甘みや爽やかなパイナップルフレーバーは乏しいですね。全体的にフレーバーに渋み、辛味、酸味が乗るので着香の邪魔をしてきます。吸いづらい。

 

<コルツチェリー 392F>

すでに生産中止となった希少なコルツチェリー。ヴェポの隆盛が5年早ければ消えずにすんだかもしれないコルツチェリー。

吸います。

 

んおぉぉぉぉ!ミストめちゃくちゃ多くてフレーバーが割と濃い!

フルーティーな酸味も甘みも、わずかな旨味もよく出ます。というかミストに驚かされます。Flowermate Auraには及びませんが、それに準じるぐらいのフレーバーが出ます、驚いた。

あれ、ひょっとしてXMAX V2 proはパイプ葉向きか??

しかし3分ちょっとでミストもフレーバーも減退しますね。

ポテンシャル高いかもしれない、ちょっと他のパイプ葉もやってみましょう。

(こうやってニコクラで身体を痛めていく・・・)

 

<Captain Black Gold 392F>

ナッツのような、ハニーのような、ともかく甘くて香ばしいフレーバーが適切なドローと豊かなミスト共に醸し出されます。

これ美味いな!吸いやすいし素敵!!Captain Black Goldなんてあうヴェポライザーなかなかなくてシャグが遊んでたのに。嬉しい驚きです。

 

<アンホーラ リッチアロマ 392F>

パイプ葉が美味いかもしれないなら、アンホーラは外せません。

口に入ってくるミストがおそらく湿度が高くて温かいので口当たりが良いのですよね。さすがにFirefly2で吸うような極上の喫味というわけにはいきませんが、他のヴェポライザーで吸った時に比べミストが濃厚で吸いやすい印象です。
香ばしさ、旨味、酸味がほどよく口の中を楽しませます。良いですね。

 

<Mac Baren 7seas Regular Blend 392F>

パイプ葉をウィスキーと黒砂糖に浸したような香りのこのシャグ。シャグのポテンシャルが高いのはわかっているのですが、あうヴェポライザーがほとんどない。

いやぁ、ミストが非常に濃く、芳醇で甘みと特有の香ばしさが素晴らしく引き出されます。これVivant Alternate超えたかもしれない。

とろけますね、これ。いくつか吸ったパイプ葉でも極上の印象です。XMAX V2proはもうパイプ葉専用にしちゃってもいいかもしれない。常喫で満足しちゃうレベルです。

セッションはもう4分で良いです、5分もたない。

 

<Mac Baren Mixture Scottish Blend 392F>

これまで吸ってきたパイプ葉とはまた違う印象の、シャグに近いフレーバーですがこれもミストが濃厚で美味い。7seas Regular Blendは甘みと素敵なハニー・ナッツ系フレーバーがよく出ましたが、これは香ばしさと旨味主体、そして後半は若干酸味混じりますが素敵。

個人的にパイプ葉は大ハズレがない気がします。

うんめぇ、うんめぇ。

 

[メンテナンス、使い勝手]

シャグポンは厳しい気がします。自分はパイプ葉で特に7seasをこれから吸っていこうと思っているので手巻きカットも向かないでしょう。

チャンバーは標準的なコンダクションですからISO浸した綿棒グリグリでよろしいかと思います。

 

[さいごに]

シャグを吸っていた時は「悪くないヴェポライザーだな、コスパもいいし、まぁいい買い物だった」という印象でしたが、パイプ葉を吸って一気に印象が変わりました。

パイプ葉でフレーバーが出るヴェポライザーってかなり少ないんです、チャレンジしてる回数が少ないかもしれませんが、ちょっと諦め気味だったんですよね。
そこにXMAX V2proですよ、どんなパイプ葉もそれなり〜上質の喫味を出すじゃないですか。こういう性質のヴェポライザーって他には思いつかないんです。

パイプ葉に一切触れないというユーザーにとってはそれなりのヴェポライザー、なんならちょっと無理してハイエンドに手を伸ばした方がいいと思いますが、
ハイエンドの中にパイプ葉でいい喫味出すヴェポライザーってなかなかないですからね。

となると自分の中では唯一無二のパイプ葉のお供となるわけです、これはいい買い物だった。

 

18650交換式、掃除はボチボチしやすい、安価(6,420円)。

Commonwelthも試したい、Bluenoteも試したい、ダンヒルも試したい、あれこれ試したい、そういう夢が広がるヴェポライザーです。

いやぁ、好きですコレ。XMAX V2 pro。いいです。買ってよかった。

(ただし上記はあくまでうまおじ個人の印象です)

 

記 2018/10/24