このサイトを閲覧するにあたっての注意事項は
はじめにをご覧ください
<第七十四弾>
XMAX AVANT(クリックで本家Topgreenに飛びます)
Amazonで購入ができます(アフィ注)
4ヶ月前に「アンタ、ウチ(Topgreen)の機種好きでしょ?AVANTっていうちっこいの出るよ、29USD + Shippingでどう??」というメッセージが本家からきました。
えぇよ、買う買う。Chinapostで送ってくれるなら即金でカード払いするわと返答したら
「すまんな日本には送れぬ!!」というStarryと同じパターンで断念した機種です。
New BabiesってわざわざキラキラさせたDM送ってるのに、買うっていったら「送らねぇよ!」ですもんね。
時を経て、Amazonで購入ができるようになったので、なんかちょっとわだかまりがありますが購入してみました。自分は実験兼ねて本社が中国のShenzhenにある販売店から買いましたがいわゆるAmazonの普通の届き方しました(3/27注文、3/28到着)
すでにいくつか存在するAVANTのレビューを拝見しましたが、ばら撒き対象になってる機種のレビューのようで、「ねぇいつになったらアンタがレビューすんのさ?」というメッセージ・コメントを10件近くいただいていたので、この際に購入したという経緯もちょっとあります。
販売元のTopgreenについて少し記します。
StarryやXMAX V2 proで好評を博しているXMAX社と、FOGで好評を博しているXVAPE社(とあといくつかのブランド)が、2018年秋頃にくっついてTopgreen傘下の企業になりました。
企業がくっついたり離れたりするとモノのクオリティに影響することがしばしばありますが、その後に購入したいくつかの機種(Starry V3とバブラー)を見る限りでは良い意味で影響があったように思えません。
そのTopgreenのいわば完全新作が今回のXMAX AVANTなわけですね。
Topgreen社の製品レビューはこの辺をごらんください。
・Topgreen
[結論先取り、このレビューに書かれていること]
・小型でスタイリッシュなデザイン
・スペック的にはこのサイズの標準的なスペック
・作りは悪くはないですが、特化したものもないような印象です
・小さいStarryを期待しましたが、喫味の印象はちょっと異なるものでした
・全体的に「無難」という印象を受けます
[外観]
箱見て「おっ」ってなることあまりないんですが、今回はちょっと「おっ」ってなりました。
箱が薄いんです。イコール本体も薄いわけですからちょっとテンション上がる。
中身はこれぐらいシンプルでもいいですよね。本体が傷ついてさえいなけりゃまぁどうでもいい。
アクセサリー。ブラシ、耳かき、MicroUSBケーブル、マウスピースフィルター、チャンバーフィルター、あとディスポーザブルのマウスピースにかぶせるシリコン。
フィルターは「君、Starryの時もいたよね」ってちょっと嬉しくなる。
本体、薄いといえば薄いし、小さいといえば小さいけど、あまりデザインに個性を感じなかったので数ヶ月スルーしてきたというのもあります。
操作系は、中央の電源ボタンのみ。
裏面も同様。
お尻にMicroUSB充電ポート
トップキャップの吸い口から見たところ
チャンバーはStarryというよりはBoundless CFCという感じです。
セラミック・コンダクション。
Boundless CFCを引っ張り出してチャンバーを比較しましたが穴の数といい同じものに見える。(?????)
なんかこの時点で急激にワクワクが強くなってきました(まだ吸ってない)
トップキャップ、材質はプラではなくてStarryのマウスピースの口にくわえる部分(くるくる回るところ)に使われているものと同じです。
トップキャップのお尻です。マグネット式ですね。マウスピースのフィルター2層構造はStarry V3を踏襲しているものと思われます(どっちが先かは知りませんが)。もうちょっと分解していきます。
トップキャップからシリコンフィルター外したところ。
フィルターひっくり返した。
スクリーンパネル外してみた。
で、「おおこれはまさしくStarry V3で使われていたフィルターではないか!」と思い
当然生産コスト的なもの考えると同一のもの使ってるんだろうなぁと思ったら
微妙に違って驚いた。
左がAVANTで右がStarry V3です。
なお、StarryのパーツとAvantのパーツの互換に関しては
・ステンレスメッシュ(穴開き板):同一で互換あり
・セラミックメッシュ(ブロック):互換あり、Starryに流用可
・シリコンパーツ:互換なし
・トップキャップ:サイズ差があって収まらない
です。
サイズ比較、左からAVANT、Zeus Arc GT、PAX3、Starry V2
長さはZeusと同じぐらいですが
割と薄いんすよね。上からAVANT、Zeus Arc GT、PAX3、Starry V2。
外観はここまでで。
[性能]
・電源ボタン3クリックで起動(自動ヒートアップ)
・起動時インジケーターにてバッテリー残量表示
Level1:残20% Level2:残40%
Level3:残60% Level4:残80% Level5:満充電
・起動時、電源ボタン長押しで温度変更
180度(Level1)→ 190度(Level2) → 200度(Level3) → 210度(Level4) → 220度(Level5) → Level1
・起動時、電源ボタン3クリックでoff
・ヒートアップタイム 60F → 190度(Level 2):約30秒
・セッションタイム:3分30秒(自動off)
[喫味]
最近のヴェポライザーはケミ臭、プラ臭対策が進んでいるためか、いわゆる「新作」でこれらを感じることはほとんどなくなりました。
毎回喫味評価では厳しいご指摘をいただきます。シャグのコンディションが常に一定というわけにはいかないのですが、比較した機種とは吸い比べはしています。
チェ赤ならAvant、Starry V2、Airistech Herbva5G、コルツライチならAvant、Zeus、CFCといった具合で
このレビューの場合は2時間に25セッションぐらいしています。
体力の限界もあるのでお察しいただければと思います。
<チェシャグ赤 Level2 190度>
普段他の(標準以上の機種で)吸った場合と比べてやや辛味が出ているように感じます。Starry系統の喫味というよりはAiristech系統の喫味の方が近い気がします。
キックはほどほどですが、チェの旨味を引き出す力は若干弱めか。
<チェシャグ緑 Level2 190度>
メンソールのフレーバーがよく出ます、メンソールのおかげでキックは弱くてもそれなりの満足感はある。
コンダクションやハイブリッドのお高めの機種だと中盤以降にチェの旨味が乗っかってくるのですが、そこは若干弱い。
それでも、普通に美味いです。
<コルツ ライチ Level2 190度>
チャンバーがいかにも「CFCだよ」っていってるので、試しにコルツライチ吸ってみました。チェ系吸った時の若干の辛味みたいなのはコルツ葉だと抑え気味になるのでコルツの方が相性いいのかもしれませんが、ライチフレーバーは弱いです。ふわっと香る程度。さすがにCFCやZeusには劣る。
試してませんがコルツスムースなんかは相性いいかもしれません。
<コルツ グリーンティー Level2 190度>
ダメ元でコルツグリーンティーです。香り方とフレーバーの傾向は(フレーバーの中身はもちろん違いますが)同じような傾向ですね。
でもコルツライチよりはコルツグリーンティーの方が吸いやすいし美味いかもしれない。後半はキックも増してきます。
なんかえらいミスト多いな、なんでだろう。
<桃山 Level2 190度>
最近、桃山が好きなので試しにパイプ葉を試してみます。
わずかな酸味、わずかな甘み、キックはあまり強くなくフレーバーもさほど乗ってきません。ダラダラ系。
Davinci IQとかZeus Arc GTとかDavinci Miqroの方がフレーバー乗りますね、でもミストをいったん口の中に含んで舌で転がすとそこそこ桃山の良さは楽しめます。
[メンテナンス、使い勝手]
シャグポンは難しいですね、標準的なコンダクションと同様、搔き出し棒を使うことになると思います。
バッテリーもこのサイズとしては標準的な1200 mahですので可もなく不可もなく。
本音を言うとStarryのバッテリー交換ができないスペック、みたいなのを期待していたのですが、ことStarry + チェ緑と比べるとキックも濃厚さもStarryの方が幾分強いように感じます。(そしてくわえ吸いとバッテリー交換の点から言うとやっぱりStarryの方が好きです)
マウスピースはチャンバーが近いので、わずかに熱さを感じますが個人的には熱さに困ると言うほどではありませんでした(ということは敏感な方は結構な熱さを感じるかも、ということになりますが)
[ここなら安いよ]
Aliexpressで無理やり発送を依頼して最安値にこだわりShippingに2週間を待つよりは(それでもおそらく29.0 USD + Shipping 6 USDぐらいかかります)、素直にAmazon(アフィ注)の方がストレスが少ないように思います。
[さいごに]
実は様々に情報を得ていた機種で概ね高評価だったために期待をしていた機種ですが、個人的には「コスパはいいものの、全体的にはぼちぼち」という印象に留まりました(もっとシャグを様々に試せば印象は変わるかもしれません)
この機種は5,000円しますが、同じブランドのXMAX V2 proはパイプ葉ですと驚くようなフレーバーの濃厚さを伴う喫味を出し、最安値では6,980円で購入できました。
AirVape XS GOは49.5 USDでしたが、その辺で手に入る標準的な機種と比べると一風変わった面白い喫味を出します。
少し無理をしてFenixを購入すれば、シャグとの相性で着香、非着香ともに幅広い喫味を楽しめます。
翻ってAVANTを考えると、決して悪い機種ではないのですが「この価格帯の、あまり特徴のない標準機」、目立つデメリットはないのですが飛び抜けたメリットもなく面白味に欠けてしまうかなぁといった印象です。
(なんなら、Black mambaはインパクトがかなりありましたし、もっと安いHerbva 5G、FocusVape PithもAVANTと似たような喫味は出します)
ヴェポライザーがよく分からない、最初に何を買おうか?という時に、できる限りポータブルでという視点なら選択肢として悪くはないですが、同じ5,000円ならもう少し楽しい使い道があるんじゃないか?という気はしてしまいます。
FenixとかXMAX V2 proが優秀すぎる気はするんですよね。その価格帯のトップクラスと比較するのが悪い気もしますが、これが率直な感想なので気を悪くされた方には申し訳ない。
記 2019/3/28