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<第七十七弾>
VP Style(クリックで本家VP Japanに飛びます)
「紙巻きタバコをヴェポライザーにそのまま突っ込んで吸おうぜ」というコンセプトのヴェポライザーは割と以前から(少なくとも3〜4ヶ月以上前から)Alibabaなどでは販売がみられました。(asontech Vaporizerなど(クリックでalibabaに飛びます))
で、今回は国産の紙巻きタバコをそのまま吸えるヴェポライザーというのが販売されたので手を出してみたわけです。
一応「自腹だよ」アピールで
こんなのを貼っておきます。
[結論先取り、このレビューに書かれていること]
・吸う際に"グリセリンカートリッジ必須"が煩わしい
・2セッション後10分クールダウンの縛りが煩わしい
・グリセリンでミスト増やして誤魔化す発想はもう古いと思う
・喫味はフィルターがあまり機能していない紙巻(重い系)では
iQOSよりはマシでgloより美味くない、程度
・普通にglo的に紙巻使える機種出せば良かったのに・・
・すでにミドルレンジ以上のヴェポライザー持ってる人には勧めません
[外観]
Vape屋が作ったヴェポライザーという匂いがプンプンします。
"Vape Your Cigarette"というフレーズにそれを強く感じます。
日本製の製品だけあってこまごまとした説明が多い。
前回レビューしたのがDynaVapなので余計に「文字の多さ」を感じる。
基本構造はOcean-Cとかと同じかなという気がします。外観的には。
アクセサリーたち。マウスピース、取説、MicroUSB、ブラシ。
そしてコッチの世界だとあまりお見受けしないカートリッジ。
要るものだけまとめると、マウスピース、カートリッジ、そしてお手元の紙巻タバコということになる。
本体見ましょか。操作系はフロント部の小さいボタンひとつです。
裏面にはギミックなし。「日本で設計、中国で組み立て」らしいです。
マウスピース挿し込む前のチャンバー(右の穴)です、チャンバーの構造はgloをイメージしてください。紙巻の葉の部分を面で熱するようにヒーターが配置されています。
裏面のマグネットの蓋を外すとこんな感じ。一番左はMicroUSB充電ポート。
真ん中の大きめの穴はカートリッジ入れるところ、一番右の突起物は
捻ると外れる。フローコントロールなら良かったんですが、お掃除穴ですね。
さっきのカートリッジです、中にはグリセリンが入っているとのこと。
底部キャップ外して、蓋の口金にねじ入れます。
立った!立っ(略)
本体底面に挿し込む前に、頭に取り付けてあるシリコンキャップも外しましょう。
シリコンキャップ外したら本体に取り付けて・・準備はできた。
[性能]
ヴェポライザーというより、iQOS、gloを強く意識した機種に思えます。
基本的な使い方として(取扱説明書が情報多いのでそこから抜くと)
・電源ボタン素早く3回クリック(2秒以内)で起動
・起動時素早く3回クリック(2秒以内)で電源off
(電源off操作は強制セッション終了扱い)
・温度調節は不可
・ヒートアップタイム40秒(公式)
・セッションタイム3分30秒 or 15パフ(公式)
・連続2本吸うと、クールダウンのために10分操作を受け付けなくなる
(この際、電源表示ランプ点滅で動作受け付けないというアピール)
・電源ボタン長押しでバッテリー残量表示
・カートリッジは60セッションの使用を想定(使い切り、交換式)
・カートリッジがない状態で起動操作をしても受け付けません
(つまり、カートリッジが挿入されていないと使えません)
・何かが原因で本体操作を受け付けなくなった場合、
8秒間の電源ボタン長押しでリセットされます(たぶん重要)
制約が多くてウンザリします。
[喫味]
<Winston Caster White 1mg>
親父が吸ってるやつパクってきました。ロング買ったので入りきりません、「潰して押し込め」と書いてありますが明らかに押し込める長さではなかったので切って吸いました。
喫味はスッカスカです、味しません。グリセリン気化のためにやたらとミストは出るのですが、喫味が評価できるようなフレーバーが出ません。
あえて言えばグリセリンのほのかな甘みが出てきます。Vapeかよ。
<Marlboro ソフト(タール 12mg ニコチン 1.0mg)>
フツーのマルボロです。これは長さ的にはピッタリなので、入りが悪かったら押しつぶして入れればいいです。
加熱とともに、glo的なフレーバーが出てきますが、グリセリンが気化されてほのかに甘みを伴います。
ヴェポライザー初期の頃にHerbstick ecoにアメスピばらして入れてグリセリン垂らしたりしてましたが、似たような喫味がします。
ふんふん、喫味は?それで??という頃に1セッション終わって終了。ぐむぅ。
(で、連続して2セッション吸ってみるのですが、すでに加熱されてるぶん2セッション目の方が喫味がわかりやすい気がします)
喫味は乾燥したタバコ葉を安価帯の機種で吸った時のフレーバーに似てますが、グリセリンのせいでなんとなく喫味が誤魔化されてもやっとした気持ちになる。
しっかり加湿かけたアメスピを安めのヴェポライザーで吸った方が美味いと思います。
その後いくつかの紙巻を恵んでもらいながら吸ってみたのですが、喫味の濃厚さは紙巻自体のフィルターと相関がありそうで、「ライト」「ウルトラライト」系だと喫味出ません。逆にわかばとかアメスピのフィルター弱いやつだと結構喫味出ます。
アメスピ吸った時の感想としては、iQOSよりはマシだけどそれならglo吸うかな、と感じました。
[メンテナンス、使い勝手]
掃除の仕方は「だいたいgloと同じ」と思えばいいと思います。掃除穴を開いてブラシでゴシゴシ、です。
[ここなら安いよ]
本家からしか今とのところ入手手段ないと思います。
VP Styleで検索かけてみてください。
[さいごに]
8,618円。そして60セッションごとにカートリッジの交換と、2セッション吸うと10分のクールダウン。加えて、この機種買うなら紙巻吸うの前提でしょうから、1本20円ちょっとで2セッション7分。
8,618円あったら何が買えますかね?
XMAX Avant、Herbva 5G、Flowermate Slick、Starry、なんならDynaVap買ってもいいかもしれません。
AirVape XS GOもある、そういえばAmazonでBoundless CFC Liteが7,980円で販売されてるのを見かけました(アフィ注)
グリセリンでミスト増やして「吸った感」出すという発想、もう古いんじゃないですかねぇ。純粋に喫味で勝負していく時代が来てると思うんですが...その自分の発想が異端なのかなぁ。
似たような機種で
Vapeもシャグも併用できるVapomixというのがありますが、Vapomixの方がニコチンリキッド使えるぶんキックが強くて多少マシという気がします。(ただしVapomix自体は推奨してはいません。でかい重いシャグ自体が美味くない)
すでにミドルレンジ以上のヴェポライザー持ってる人なら、代替機種になるとは考えにくいです。紙巻をヴェポライザーで吸うなら、Flowermate V5Nanoとかにチョキンした紙巻突っ込めばシャグポンもできて濃くて美味いっす。変なカートリッジもいらないし、変なグリセリンのミストも出ませんし、掃除はしやすいし、18650交換式だし、2セッション縛りみたいなのもないですし。
消耗品で継続してコストがかかるという販売コンセプトだと、海外ヴェポライザーに駆逐されるよ、国内のヴェポライザー全滅するよという危機感を感じます。
記 2019/5/4