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はじめにをご覧ください
5/9追記あり
マウスピース内のステンレス(?)エアパスについて
5/10追記あり
チャンバー画像追加
<第七十八弾>
Fenix+(Fenix plus)クリックでAmazon販売サイトに飛びます(アフィ注)
5/8現時点でこの機種が購入可能なのはAmazonのみのようです。
ハイエンドの王様がPAX3なら、ミドルレンジのエースはFenixなのかもしれません。
昨年度実施した「みんなが選ぶBest Vaporizers 2018」においては並居るハイエンドから頭一つ抜けて「2位」の栄冠を勝ち取っています。
また、自分(うまおじ)が選ぶBest Vaporizers 2018でもミドルレンジ部門でFlowermate V5Nanoに次いでこのFenixを選出しています。
そして、そのFenixの正統後継たるFenix+(plus)が発売されたのですから、否が応でも期待は高まろうというものです。
----- ちょこっとだけWeeckeの話(スルー可) -----
Weeckeは明確に日本の市場をターゲットとしている中華ヴェポライザーメーカーの一つで、過去にはFenix、Fenix mini、C-Vapor2+そしてC-Vapor3といった機種を発売してきました。
Weeckeの製品では前出の通りFenixの評判が高く、Fenixユーザーは「まだ新作は出ないのか?」と待ち焦がれていたところ、欧州でFenix 2.0という機種が発売されます。
このFenix 2.0と同OEM品と考えられるのが過去にレビューした「Seshgear Vega」なのですが、この機種は煮ても焼いても良さを引き出してやることができず、手にした(自分の周りの)ユーザーは一様に落胆したものでした。
どーも、Fenixはこれでお終いか?と多くのユーザーが思っていたところに、ほとんどリーク情報なく突如として販売開始されたのがこのFenix+でした。
そういうことで、いまヴェポライザー界隈ではにわかに飛び出した人気機種の後継機の登場ということで沸き立っているところです。
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一応いつもの「自腹やで」です。
[結論先取り、このレビューに書かれていること]
・喫味はいい意味で「Fenix(無印)」と同等です
・無印からplusになって追加された機能に、デメリットを感じるものがありません
・特に「セッションを1クリックで3分追加」は素晴らしい
・そもそも総合力の高いFenixが、さらに総合力を高めた印象です
・(耐久性は不明ながら)今買うなら無印を選ぶ理由はなく、
plusに乗り換えでいいのでは?と思います
[外観]
左:Fenix(無印) 右:Fenix+(plus)
以後左が"無印"と右が"plus"で表現します。
箱はplusになってシンプルかつサッパリした感じになりましたね。
取説が日本語になり、重要なユーザーカードが2枚入っています、これはあとで紹介します。
デザイン・サイズ感・形状含めてあまり変わりありません。
無印はアダプターつけてドリチ換装済み、plusは標準マウスピースです。
トップキャップ。
その裏(plusの画像のみ)
外して
外せる。
無印ユーザーなら掃除の度に何度となく行ってきた操作でしょう。
お尻。MicroUSB充電ポート
無印にはINPUT : DC 5.0V/1.0A
plusにはINPUT : DC 5.0V/MAX 2.5Aと書いてあります。ここ重要なので覚えておいてください。
チャンバーもまぁ変わらないね。まる1年近くほとんど毎日のように酷使してきたヴェポライザーですが、よく頑張ってくれたものです。
一部チャンバーマニアのために、拡大画像。
5/10追記:複数のチャンバーマニアより「チャンバーの画像もっとくれ」というアピールありましたので、追加画像を掲載いたします
(手前→奥)
(奥→手前) これだけあれば文句あるまい。
フロント部(plusの画像のみ)、電源ボタンはここです。
アクセサリー行きましょう、左が未開封の無印、右が未開封のplusです。
だーーーっと書きますと、両者共通は
共通:耳かき、ヒゲ抜き、ブラシ、MicroUSBケーブル、
トップキャップフィルター、Oリング
で、新しく加わったのが、510変換アダプターと、それに接続するドリップチップです。Fenix無印時代は別途アダプターを購入していたので、標準付属は大変にありがたい。
反面、アクセサリーから消えたのはナニカを入れる金属の筒ですが、まぁ日本人には関係ないので無視無視。
plusのアクセサリーを拡大するとこうなってます。
2枚のペラ紙。ここに大変重要なことが書いてあります。文字に起こしてみましょう。
[緑紙の簡略]
プラ臭するかもしれないけど、トップキャップ外して最高温度で空炊き3回したら臭気抜けるかもしれないからやっとけよ(当ブログとしてはその後も臭うようでしたらメンソールシャグ炊くのを推奨します)
[黄紙の抜粋]
・パススルー未対応だからやめとけ
・5.0V 2.5Aまでは対応だがそれ以上はやめとけ
・グリセリン、リキッド使うなよ
大変重要なことだと思います、音読して頭に叩き込みましょう。
外観をざっと見てきましたが、本体に限ってコメントすれば無印とplusはロゴ以外に差が見られない、という判断でよかろうと思います。
<5/9 追記分>
ご質問いただきました、質問者様の内容をそのまま転記いたします(いい表現がみつからなくて)
> マウスピースの吸い口を外したら筒状になってますよね?
> そこの部分は銀箔?みたいな加工されてましたか?
> 一時その銀箔がペロペロ剥がれてきて話題になってたんですが…
> もしよろしければ教えてください。
まず一年間使った無印のものですが
うひぃ、汚ねぇ。サビかと思ったんですが、70% ISOで清拭したところ
ここまで綺麗になりました。
んで、plusの方ですが
こっちはニコ汁が少量付着しているだけですね。
これも拭いたところ前出の画像と同等に綺麗になりました。
自分が拭いた後のこの部を観察する限り、銀箔メッキ?というよりはステンレスの一枚筒のように思えましたが、参考になれば幸いです。
[性能]
説明書が日本語対応になり、かなり詳細に記載されています。そこから抜粋すると
・電源ボタン5回クリック(2秒以内)で起動(バイブ)
・起動から5分でオートオフ(バイブ)
・セッション10秒前に「セッション終わるよ」のお知らせ(バイブ)
・この「終わるよ」の時に電源ボタン1クリックでセッションの3分延長(バイブ)
・起動時、電源ボタン5回クリック(2秒以内)で電源off(バイブ)
・起動時、電源ボタン2回クリックで温度変更
・緑(170度)→水色(180度)→青(190度)→紫(200度)
→赤(210度)→白(220度)→緑(170度)→・・・
・起動時、電源ボタン3秒長押しでエンハンスモード←ソフトモード 変更
(モード変更時、インジケーターの急速点滅がエンハンス、ゆっくりがソフト)
・ヒートアップタイム 20度 → 190度:約50秒
・セッションタイム:5分(不変)ただし、3分追加可能
・電源off時、電源ボタン1クリックでバッテリー残量表示
緑:61-100% 黄色:31-60% 赤:1-30% 赤点滅:バッテリー枯渇
・パススルー未対応
・5V 2.5Aによる急速充電対応
説明書に「電源on時:底面充電マイクロUSB差込口横のLEDが常時点灯しバッテリー残量をお知らせ」とありますが、自分が確認する限りこれが機能してるのは充電時の赤点滅だけでした(ちょっとよくわかんねぇや)
[喫味]
プラ臭は無印に比べてplusはかなりマシになってるように感じました。ただ説明書にもある通り「最高温度で3回空焚き」のあと「コルツクリアメンソール入れて2回炊き」しました。
1時間もしたら自分が気になるようなプラ臭は消えました。
<コルツクリアメンソール 190度:青>
Fenix(無印)の時は「これはコンベクションなのかどうなのか?」みたいなのをネチネチと検証しましたがどうでもよくなりました、要するに美味ければいいわけで。
本体は「コンベクション」と言ってますし、実際にギチギチよりもフワッの方がフレーバー出てますので、コンベクションあるいはハイブリッドに即した詰め方をすればいいと思います。
喫味はFenix(無印)と同じ、です。つまり美味いです。
加熱に従い、鼻に抜けるメンソールの爽やかなフレーバーが広がり、
設定温度に近づくにつれシャグの甘みや香ばしさがよく出てきます。
5分間たっぷりメンソールを味わうことができ、物足りなければ(その時点で喫味は60%ほどまで落ちてますが)、喫味を最後まで絞りだすという意味で+3分のセッション追加をしてもいいと思います。
全部のヴェポライザーに「ワンクリックでセッションタイム追加」の機能つけばいいのにね、これすごい良い。
10回ほどFenix(無印)とFenix+で吸い比べしましたが、いい意味で違いがわかりません。素晴らしい。
<Kir Royal 190度:青>
Fenix(無印)で自分好みのシャグが分かってるので、シャグ選びにも困りません。
Kir Royal 180〜190度でフルーティーな、甘みとわずかな酸味を伴う豊かなフレーバーが出てきます。最初3分でかなり上品な喫味を楽しんだ後、残り2分は減弱していくフレーバーを名残惜しく楽しみます。
美味いです。
他、数種類のシャグを試しましたが喫味傾向はFenix(無印)と同じで良いと思います。
[メンテナンス、使い勝手]
コンベクションですからね、シャグポンです。チャンバーもほとんど汚れない。
定期的にマウスピースは洗浄すべきでしょうが、丸洗いできますのでストレスも少ないです。
自分はマウスピースを510アダプター装着して、Nautilus 2(アフィ注)のドリップチップを装着しています、いろいろ試しましたが短いとアチチ、長いとなんかフレーバー物足りなくてNautilus2のやつに落ち着いてます。
[ここなら安いよ]
5/8時点ではAmazon(アフィ注)でのみ¥9,800で購入が可能なようです。3つのセラーが選べますが届くものは同じでしょう、信頼性はご自身で判断してください。
[さいごに]
"名機"と呼ばれる機種が、欲張って改変したために改悪されるというケースを散々に見てきました。
Weeckeであれば、Fenix 2.0(同OEM Seshgear Vega)は煮ても焼いても食えず、その後の喫味評価を断念した(お蔵入りした)経緯があります。高かったのに。
Boundless CFCはコルツライチ専用機として溺愛していたのに、Boundless CFC 2.0はお蔵入り、XMAX Starry V3は、そこまで悪いとは言いませんがV3の本体にV2のトップキャップを流用して使用してる現実があります。
良いところはそのまま、物足りないところを伸ばすという当たり前の改善がうまくいった機種がどれほどあるのでしょう?
Fenix plusはざっと思いつくだけでも
・セッションタイム追加機能 ・設定温度が4段階 → 6段階 ・バイブ機能付与
・急速充電対応 ・510アダプター標準装備 ・バッテリー残量わかりやすい
・説明書が分かりやすくなった ・プラ臭対策明記
・グリセリン、リキッドの使用はやめとけの明記
そして、Fenix無印のよさはそのまま、です。
ここまで絶賛すると「Weeckeの犬め」という批判受けそうですが、
Fenix無印がFenix plusになって、悪くなった点書けと言われても一つもないんですよね(いうて、まだ20セッション、2〜3日しか使用していないので耐久性についてはコメントできませんが)
耐久性や実際の使用感含めたFenix無印との差異についてはまたおいおい追記していこうと思いますが、今の所言えるのは、Fenix無印ユーザーがあえて無印を買い続ける理由は見当たらず、無印がダメになったら素直にplus買っとけばいいんじゃね?ということです。
plusの改悪点が見つかったらまた追記します、願わくばそんな瞬間がこないことを願って
記 2019/5/8