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<第八十二弾>
Vivant VLeaF(クリックで本家Vivantに飛びます)
Amazonで購入可能です(アフィ注)
Vivant本家で調べますと、Vivantが発売しているシャグに使えるヴェポライザーは現行で
・Vivant Alternate
・Vivant Ambit
・Vivant Rift
そしてこの
・Vivant VLeaFというラインナップになっています。
中でもAlternateは一昔前、ほんの一年前までは割と人気の高い機種で、特にパイプ葉を使用した喫味は評判高く、メイン機で使用している人がちらほら見られましたが、
その後ヴェポライザーの勢力図が変わり最近ではあまり見かけなくなったヴェポライザーではあります。
Ambitは発売まもない機種のため国内レビューは皆無で、Riftに関しては知人が購入しましたが、煮ても焼いても調理できないという難物であったと記憶しています。
さて、機種としては以前から存在していたVLeaFですが使用者が少なく、Vivant VLeaFでググると自分のVivant Alternateの記事がまずヒットするぐらい知名度の低い機種です。
今回はAmazonで比較的安価に入手できるようになったので手を出してみました。
(本当にAmazonで色々なヴェポライザーが手に入るようになったものです)
前情報がありませんので、評価のほどはサッパリ分かりません。
[結論先取り、このレビューに書かれていること]
・喫味のみで語ると、着香シャグではトップクラスの喫味
・ミスト、本体上部がかなり熱を持つ、純粋に、かなり熱い
・昨今の優れた機種が溢れる中で、1セッション2分ちょいというのは・・
・ワンボタン操作なので、操作系がかえって分かりづらい
・でかくて無骨
[外観]
箱は割とシンプルですね、VLeaFで大文字と小文字使い分けてるのは何か意味があるんでしょうか?
1st impressionは「でかっ」、「これは日本人受けしないぞ」でした。後ほど比較画像出します。
先にアクセサリーを見ます、アクセサリーの箱とペラの取説。
ブラシ、耳かき、チャンバーメッシュx2、Oリング、バブラーアダプター、MicroUSBケーブルになります。メッシュの番手は#200とのことです。
中央部、ラバーグリップみたいなのがあってなんじゃこりゃと思いましたが、シリコンスリーブのようですね。保護にお使いくださいということです。
シリコンスリーブはもちろん外せる
本体底部にあるのは設定温度インジケーター
こんな感じで点灯します。
インジケーターの反対側にはMicroUSB充電ポート
底面はなかなかオシャレなエングレーブ加工、なお部が本体電源・操作系になります。
トップキャップはねじ式でもマグネットでもなく、押し込むだけ。
裏から見たところ、フィルターが確認できます
ちょっとボケてますが、トップキャップを上から見たところ。
内筒(フィルター)と外套から構成されています。吸い口からピンセットなどで内筒を押し込むと
内筒が外れます。これもOリングで固定されてるだけですね。
内筒にはフィルターがあって
ネジ式で外れます。
チャンバーは一見、標準的なセラミック・コンダクションですが、公式の情報によるとコンダクション・コンベクションのハイブリッド構造をしているようです。
サイズ比較、Vivant3機種とPAX3です
左から順にVivant Alternate、Vivant VLeaF、Vivant Ambit、PAXです。
やはりVLeaFはかなり大きい
[性能]
操作系、性能ともかなり扱いづらい、疑問を感じる構成です
・電源ボタン(底部エングレーブ部)、5クリックで電源on
・電源on時、電源ボタン1クリックで電池残量表示
・電源on時、電源ボタン2秒長押しでヒートアップ開始
・バイブ機能なし
・ヒートアップ中はインジケーターが点滅してお知らせ
・電源on時、電源ボタン2クリックで温度変更モード、2クリックごとに温度up
370F → 383F → 395F → 408F → 420F → 370F → ・・
・電源on時、電源ボタン5クリックで電源off
・電源のon/offはMicroUSBポート横の赤色インジケーターで確認可
・セッション中、電源ボタン2秒長押しでセッション強制終了
・ヒートアップタイム 60F → 395F:約45秒
・セッションタイム:おそらくヒートアップ完了から90秒でセッション終了
(ヒートアップ開始から2分〜2分30秒で1セッション)
1ボタンに全ての操作系を依存するとどうしても紛らわしい構成になります
[喫味]
使用前はケミ臭をかなり感じました。メンソ系シャグで5分以上は中通しをすると大幅に改善します。ケミ抜きは必須と思われます。
<チェシャグ 緑 395F>
加温とともに、メンソールの爽やかさとチェシャグの旨味、甘味がよく引き出されます。ヒートアップ完了から60秒ほどはかなり質の高い、シャグの特性を引き出す喫味を出します。
濃厚というより(濃厚でもあるんですが)シャグの個性を引き出す性能に優れた、喫味オンリーで考えると非常にレベルの高いフレーバーを出します。
Airistech機やTopgreenのチープ帯と比べると一段、質の高い喫味を出しているように思われます。
ただ、「おおぉ・・やるじゃん。Alternateもなかなかだったが、VLeaFもかなり喫味良いぞ」と思うと、セッションが終わります。90秒って、ねぇ。
ちなみに連続セッションでも甘味・旨味は残存しており、3セッションぐらいはチェシャグ緑の良さを引き出し続けているように思えます。
(3セッションでようやくStarry1セッションですけどね)
<Kir Royal 395F>
チェシャグ赤、チェシャグ緑に続いてKir Royal吸ってるんですが、VLeaFはシャグの"甘味"を非常によく引き出しています。舌の先端が甘く感じる。
甘味にきちんとフルーティーなフレーバーが乗り、爽やかで後味が優れている。
強い甘味、柔らかい酸味、フルーティーさ、それらが非常にバランス良く引き出され、ことKir Royalに限定するとトップクラスの喫味を引き出しているように思えます。
美味い。
<Pina Colada 395F>
速やかにココナッツが口に広がります。その後、やや酸味が加わりパッケージの南国っぽさをよく感じられるフレーバーになります。
PithやHerbva5Gで感じられたパイナップルの酸味よりは、甘めのココナッツフレーバーが主体で感じられて、後味も優れ、喫味はとても良いです。
<コルツライチ 395F>
これはZeus Arc GTやBoundless CFCに軍配があがるか。
甘味は他のシャグと同様かなり引き出されますが、ライチのフルーティーさは控えめなので「あえてコルツライチを」とは思いません。
が、これら機種を経験したことがなければ十分満足のいく喫味だと感じたと思います。
<コルツチェリー 395F>
Flowermate AuraやXVAPE Ariaと遜色ない喫味を出します。甘味、酸味、ミストの量、濃さ、口に広がる満足感。
トップクラスの喫味と言っていいでしょう。
ダラダラ吸っても舌に嫌な後味が残らない。優れた喫味です。
美味い。いやぁ美味い。
[メンテナンス、使い勝手]
喫味は素晴らしいのですがいちいち操作系にイライラします。
5回クリックで自動ヒートアップの方がよほど操作性が良かったと思うのですが・・
セッションタイムがヒートアップ完了から90秒間というのもいただけない、
機種自体は少なくともシャグで4〜5分の喫味を出すポテンシャルを持っているだけに、シャグをある程度満喫するために3セッションは必要になる。
まだあります、トップキャップをただ押し込むだけで、固定は本体側のOリングに依存
このOリングの部分にシャグが付着するんです、なんかこれが汚らしくて好かない。
あとやっぱ、でかい。
・比較的目の細かいのシャグを使うとシャグサラで出すことができます。
・さすがにシャグ入れて1セッション(90秒)で満足ってことはないと思うので、2〜3セッションはみなさん使うと思うんですが、
2セッション目から本体上部とマウスピースが露骨に熱くなります。舌の感覚が鈍い自分ですら熱いと感じるので、まったく吸えないという人も多かろうと思います。
[ここなら安いよ]
Amazonで買いました、無理して海外で買うより安いと思います
[さいごに]
Vivantは不思議な製品を作ります。ペンタイプのヴェポライザーは他に数本所持しているのですが、VLeaFはどのヴェポライザーとも似つかない上質な喫味を、特に着香シャグで楽しむことができました。
反面、サイズ、セッションタイムの短さ、本体の発熱、ミストの熱さ、本体操作系の複雑さは最近のヴェポライザーには見られない煩わしさを感じ、旧時代の遺物かのような荒削りさを感じます。
特にセッションタイムは5分1セットで体が慣れてしまってる自分にとっては、吸ってる最中にまだ満足していないにもかかわらずヒーティングが終了し、また電源ボタンを押して再加熱するプロセスにかなりストレスを感じました。
喫味自体は素晴らしいのですけどね・・・
記 2019/7/21