ヴェポライザーレビュー うむ美味いおじさん

タバコを吸うためのヴェポライザーをレビューするサイトでした

Lotus Vaporizer

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<第九十六弾>

Lotus(クリックで本家Lotus Vaporizerに飛びます)

国内ではCyberChillさんで販売予定です


Lotusはアメリカ製のアナログヴェポライザーです。 

友人のウメさんにプレゼントしていただきました。

「オメェ人から貰ったりしないって(略」

なぜウメさんからこのLotusが届いたのかは、当の本人が一番驚いているというか、唖然としているのですが、
公私ともに小さい貸し借りを繰り返してきた間柄なので、詮索するのも無粋な気がして、今回ばかりは素直に喜ぶことにしております。ウメさん本当にありがとう。

 

さてこのLotus、自分の一番古い記憶の中では、"だいなで"さんがDynaVap的に使えるアナログヴェポライザーを紹介する
→ ウメさんが食いつく、実際の感触をAkiさんが伝える
そして2019 Aprにはウメさんが購入し、堪能し、

レビューを寄稿していただく。

 

Lotus Vaporizerの知名度はヴェポライザー界全体では「どマイナー」です、アナログヴェポライザーで唯一ちょっと名前が知れているのはDynaVap、セミアナログみたいな感じでだいぶ知名度落ちてMFLB、
それよりもマイナーでユーザー数少なく、一部の界隈で「え?どう?へぇ、やっぱり良いんだぁ...」ってなってるのがこのLotus。

昨年末のアンケートでなぜか

Lotusが4位に食い込んできていて、知名度と人気のギャップが凄いな、と感じていたのがこのLotusでした。

 

これからレビューを書きますが、頂き物ながらウメさんに忖度することなく率直な感想を書こうと思います、濁したレビューなど彼も望まないと思いますので。

 

[結論先取り このレビューに書かれていること]

・DynaVapより好きです(個人的に)

・DynaVapより取り扱いやすいです(個人的に)

・重くて大きい

・群を抜いて美味い

・個々のパーツがお高い・・・

・喫味の表現力という観点では、現状、ほとんど最上(最高)に思えます

・ウメさん、皆様ありがとう

 

[外観]

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ウメさんからはこの状態で届きました。おそらく皆さんが購入される場合はトーチのみが異なると思います。Lotus Pipe Kit(Saucer Cap Black model)というのが一番近い構成のはずです。

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アナログヴェポを紹介するときに大事なのは、個々のパーツの名称をきちんと押さえていくということです。これを疎かにすると意思疎通がしにくくなる。
黒い棒は「ステム」、そして左側のくぼみは「ボウル」
ステムは画では右端が吸い口になり、ボウルを指で密閉すると完璧な気密が保たれます(ステムのエアフローは100%ボウルから流入します)

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「ステムはどう?」と聞かれたら、「シンプルで重い」

割と重い。本家説明文によるとステムは陽極酸化アルミニウムで、ステンレススチールのボウルを採用しているということです。

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ボウルの外径は約14mm

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ボウルの底にはメッシュが張られ、シャグ食いを防ぎます。画面上、ボウルの左側の小さい2つの金属はネオジム磁石で接続したキャップを固定します。

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Lotus VaporizerをLotus(蓮)たらしめているのはこのパーツでしょう。蓮の開いた花びら形状。
このパーツの名称は「Vapor Cap」あるいは単純に「Cap(キャップ)」、中央部のまさに花びら形状の金属部は「Hot Plate(ホットプレート)」

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キャップ裏側の6つの穴がエアフロー、吸入口
飛び出ている金属棒は掻き出し棒だと思ってるのですが説明がありません、掻き出し棒なら便利(本家の説明動画見たら、やっぱり掻き出し棒でした)

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アクセサリーとして、六角レンチとフィルター

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こういうことですね。
完全クリーニングの際は、この六角レンチを使ってキャップのビスを外し

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各パーツを掃除していきます。ステムはアルコールに漬けてOKとありますが、キャップはアルコールに漬けるなとあります。キャップの金属パーツは基本水洗い(+/-セスキとか)でしょうかね?

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中央部メッシュが交換可。

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組み立てる時は、一点を何かで固定しながらビス留めするとラクです。

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このトーチはHONEST製のターボライターなのですが、本家で紹介されているトーチになります(これがLotus Pipe Kitに含まれているのかは存じあげません)

DynaVapでも口酸っぱく言ってきたのですが、アナログヴェポライザーはこの「火力」というのが極めて重要で、使い勝手の大半がライターに左右されると言っても過言ではありません。

加えて、Lotusを100セッションばかり楽しんできた感想を言うと、Lotusで用いられるターボライターは火力が強すぎても適切な喫味が出ません。

先駆者、ベテラン連中が推奨しているのはこの「Honest」のライター、あるいは「SOTO マイクロトーチ ACTIVE(Amazon)」です。自分もSOTOを直ぐに買いました。

 

Lotus Vaporizerでは「トーチの火力の強さ」というのがかなり厳密に規定されており、「火柱の青い炎の部分がホットプレート花弁2枚の頂点と同じ長さになるように」調整しろと書かれています。

分かりづらいですね?

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こうです。

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こう!

細っけぇことはいいんだよ、自分で微調整するわ、って思う人いると思うんですが、

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皆が口々に「高火力はやめとけ」「長時間炙るな」「俺みたいになるぞ」と叫んでいます、本家の言うこと、ベテランの言うことは従っておいた方が良いと思います。

 

[性能]

アナログヴェポライザーに性能もクソもないんですが、一応

重さ:98.8g

長さ:だいたいセブンイレブンの割り箸ぐらい

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喫味傾向:アナログヴェポライザーなのでなんとも言いがたいですが、コンベクションを強く意識して作られていると思います

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[喫味]

「アンバーリーフ(黄)がベストマッチだから試してみて」と言われてその通りにし、美味すぎてそればかり吸っているので、その説明をします。

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説明書にボウルの1/2〜3/4のシャグを詰めて、「押し詰めるな」とあります。それがよろしいと思います。画像は3/4のつもり。

慣れないうちは、あるいは一貫して、くわえ吸いして加熱しながら、味を確かめつつホットプレートを炙るべきだと思います。トーチでホットプレート(蓮の花の部)を小さくくるくると円を描きながら炙ります。

自分で「この辺の喫味が好き」と思ったところでストップして、喫味を楽しみます。

 

<アンバーリーフ(黄)>

Lotus VaporizerはDynaVapよりも比較的簡単に、自分の意図した喫味を維持することができます。DynaVapはクリックで教えてくれますが、Lotus Vaporizerは任意のタイミングで加熱を止めます。

短い加熱時間で甘み・旨みを感じたら、そこで加熱を止めればしばらく「甘み・旨み」のみを極めてクリアに短時間楽しめます。

もう少し加熱時間を伸ばすと「旨み・香ばしさ」中心となり、その喫味だけを楽しめる。

さらにもう少し加熱時間を伸ばすと「香ばしさ、辛味、キック、渋み」が出てきて、タバコらしい喫味に変わる。

それぞれのタバコの喫味の表現段階は、加熱時間にして1〜2秒ほどずつで変化していきますが、「任意に止める」ための時間としては十分だと思います。

同じボウルでセッションを重ねるにつれ、初期の「甘み・旨み」は消え、「香ばしさ、辛味、キック、渋み」が主体となりますが、それも美味い。

DynaVapで楽しむ場合は「変化」を楽しむことになりますが、Lotus Vaporizerはそれぞれの喫味が「段階」と言っていいぐらい、個性があり、表現がクリアなので、あたかも異なるシャグを吸ってるかのような印象になります。そしてそれぞれの喫味段階のクオリティが極めて高い。

実質、各段階の喫味を楽しめる時間は数秒〜10秒ほどの「ほんのちょっと」なのですが、ワンヒットがホームラン級なので非常に満足できる。

 

なお、本家の動画はかなり長時間炙っていますが、あれをやるとかなり高確率でヤコる(ホットプレートごとキャップを焦がしてとても残念な状態になる)と思います。

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焼いてしまったキャップの木部の例(画像使用許諾;yacooさんありがとうございます)

 

[メンテナンス、使い勝手]

シャグは、キャップを外してステムをひっくり返し、吹きポンです。こびりついたらキャップの搔き出し棒を使ってください。

100セッション以上を重ねて、目立つ汚れは見当たりません。

ステムは丸洗いOK、キャップは・・・

キャップは、自分は分解して金属部をセスキで洗おうと思っています。

 

使い勝手は、本体の重さ、外観の異様さ、加熱直後のキャップ(ホットプレート)の熱さに目をつぶれば、利便性は良い。

 

150セッションほど楽しんだ時点で、ステムの吸い口にニコ汁が付着し強い渋みを感じました。基本水洗いでニコ汁は洗浄できますが、頑固な汚れはメーカーの言うとおりアルコール(イソプロピルアルコール)を使用すべきでしょう。

説明書には、アルコール洗浄後はしっかりと乾燥させるよう記載が見られます。

 

[さいごに]

あれだけ薦められていたLotus Vaporizerなのですが、結局自腹では買いませんでした。理由は「なんかアナログヴェポライザーは面倒臭いし、高い金を払っても使わないと悲しい」という理由です(理解は得られると思います)。

で、最近はStarry + チェシャグ緑ばかり吸っていたのですが、調子を崩していたんですね。ヴェポライザー吸うと痰がひどくて、咳がひどくて、眠れなくなるんです。

Tinymight吸ってもAria吸っても咳は変わらなくて、DynaVapだとちょっとマシになるんですがなんだか面倒臭い。これはもうヴェポライザー引退かなと思い始めて、デジタルヴェポライザーは2ヶ月近くレビューをしていませんでした。

Google adsenseにも「タバコ?は?アドセンス払わねーし」とか、実業もクソ忙しくて踏んだり蹴ったりで、逃げ記事で"シャグ以外"とか"Ploom関係"とか、一応水増し記事で濁してたんですが・・・

 

Lotus Vaporizer、咳出ない。痰も少ない。眠れる。ニコクラ出ない。美味い。

なんなんでしょう?相性?もうずっとLotus吸ってる。

 

ということで、コイツの良さを広めたくて、少し気合い入れてレビュー書きました。

ウメさん、そして先達の皆様に感謝申し上げて、Lotus Vaporizerのレビューといたします。

 

記 2020/5/13