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<第九十一弾>
LVSmoke Musk(クリックで本家LVSmokeに飛びます)
以前にLVSmoke Flashをレビューさせていただいてからご無沙汰をしておりました、LVSmoke社の製品になります。
本家サイトを見る限りだと、どちらかというとVape関連商品を主力に置いているようですが、シャグで吸える機種に限定すると「LVSmoke Flash」「LVSmoke Musk」「LVSmoke Jurassic」という3機種をお目にかかることができます。
LVSmoke Jurassicなんかはバブラーっぽいのついてて、18350x2バッテリー利用で運用する割とヤンチャな機種に思えるのですが、今は中華サイトを丹念に探しても購入することは厳しそうです、寂しい。
LVSmoke Flashはややチープながらシャグを選び高温運用すれば比較的喫味は濃厚で、「前回設定温度さえ覚えて置いてくれたら割と実用的なのになぁ」という評価をしました。
LVSmoke Muskはどんな感じなのでしょうか、見ていきましょう。
[結論先取り このレビューに書かれていること]
・27 USD、約3,000円をどう考えるか
・シャグが詰めづらい
・1000mahだとセッションごとにみるみるバッテリー減っていく
・チャンバーフィルターが毎回落ちる
・バッテリーの点だけ目をつぶれば、トータルのクオリテイは高い
[外観]
外箱はシンプルというかややチープというか、LVSmokeっぽい感じです。
特に、コメントはありません。
アクセサリーたち、左上から本体、MicroUSBケーブル、ブラシ、耳かき、ガラスステム、取説、綿棒。
ガラスステム標準搭載は素晴らしい。
本体、似た形状に「Airistech Nokiva」がありますが、それより一回り小さい感じです。
反対面、シンプル。
側面に操作系、左から電源ボタン、up/downボタン、MicroUSB充電ポート
反対面、左の穴はエアパスかと思いましたが、塞いでもドローの重さは変わりません。なんだろうこれ。
トップ。マウスピースがチャンバーに近いので熱くなりそうですね。
ボトムにギミックはなし。
ディスプレイ情報、バッテリー残量、現在温度、設定温度、セッション残り時間表示。必要にして十分な情報量。
マウスピースは中華ヴェポ標準的なチープな作り。
ここにフィルター。標準的なマウスピースだとシリコンゴムでフィルター挟んでいて交換可能なのですが、コレは色々いじりましたがフィルターを外すことができなかった。
ガラスステム、良いっすね。マウスピースがチャンバーの直上に位置するタイプはすべての機種でガラスステムを標準搭載すべきです。
こいつもフィルターは外せなかった。
チャンバーからコロリと落ちてきたメッシュフィルター。フィルターがチャンバーよりひと回り小さいので紛失することうけあい。
5つ穴セラミックチャンバー、「Vicod 5Gと同じ?」と思いましたが、アイツは4つ穴でした。
仔細に観察すると、本体にチャンバーがきちんと収まっていません(画面左下がすこし浮いている)
やってくれるぜさすがLVSmoke
ということで、標準的なセラミックコンダクションのようですね。
[性能]
・電源ボタン5クリックで起動(バイブ)、自動ヒートアップはしない
・起動時、電源ボタン5クリックで電源off(バイブ)
・起動時、電源ボタン長押しでヒートアップ
・ヒートアップタイム 20度 → 190度:約25秒(実測)
・セッションタイム:5分(ヒートアップ開始からカウントダウン)
[喫味]
プラ臭は微妙にありますが、空焚きとメンソール焚きをしたら気にならないレベルだと感じました。
<チェシャグ緑 190度 ガラスステム>
加熱に従い、メンソール感はちょっと乏しいものの、香ばしさはよく引き出されます。喫味の傾向は安価なAiristech系で、芳醇な旨みを引き出すとは言い難い。
しかしキックはあり、「悪くはない、むしろこの価格帯の機種としては結構良い」と思えます。
メンソール抜けが比較的早いです、2分ぐらいでメンソールは"無"に近くなります。しかし香ばしさと若干の旨みが残るので吸い続けられます。
シャグの出し入れの際に
<チェシャグ赤 190度 ガラスステム>
非着香の方がうまい気がします。香ばしさ主体ながら、バックグラウンドに旨みとわずかな渋みが引き出されています。非着香だと喫味の減弱が緩やかで、2分経っても80%ぐらいは喫味が維持されます。
悪くない、安価帯のヴェポライザーの中では優秀。
<コルツチェリー 190度 ガラスステム>
着香パイプ葉、どんなもんでしょう。
ミスト多いっすね、満足感があります。
吹き出すようなモクモクな芳醇なミスト(XVAPE AriaやZeus Arc GT比較)とは言い難いですが、よく甘み、酸味、フルーティーな喫味を引き出せていると思います。
3000円でこのクオリティ出せるかと、少し驚嘆しています。
ガラスステムの根っこの方が熱くなっているので、湿度が高い葉を使うときはガラスステム運用が必須に思えます。冬でも本体かなりアチチ(チェーンしてるからですが)
<Mac Baren 7seas Gold Blend 190度 ガラスステム>
フルーツ着香じゃなくナッツ系着香。これが美味ければ文句なしですが。
(ここでバッテリー切れ、計5セッションで中断)
再開。
ハニー・ナッツフレーバー、旨み、甘みがとてもよく引き出されます。ミスト多くキックも強く、かなり満足感の高い喫味と言っていいと思います。
ただし、フレーバーの抜けが早く2分ほどでスカスカになっていく。
[メンテナンス、使い勝手]
お世辞にもメンテナンス性は良いとは言えません。掃除どうこうというより取り回しの問題です。
・シャグが詰めづらい
・シャグを出し入れするときに必ずフィルターが外れる
・本体、ステムともかなり熱を持つ
・バッテリー1000mahながら、Airistech Herbva 5GやPithと比べると
もっとバッテリーの減りが早い印象
掃除は標準的なセラミックコンダクションのやり方でいいのですが、チャンバーが四角なので角が掃除しづらい
ただ、喫味にのみフォーカスを当てれば、3000円でこのクオリティというのは、5G, Pithと匹敵あるいは上回る喫味を出していると思います。
[さいごに]
メリットとデメリットが分かりやすい機種と言っていいと思います。
メリットは、小型ながら同価格帯の機種と比べても秀でた喫味を出す。シャグにせよパイプ葉にせよ、分かりやすく比較的濃厚な喫味を出します。
デメリットは取り回しの不便さです。
・シャグ詰め、シャグの掻き出し(フィルターが落ちる)
・バッテリーがみるみる減っていく
・本体がかなり熱を持ち、ステムも熱くなる
例えばフル充電で釣りにコイツを持参したとすると、行きのセッションと帰りのセッションで使い果たしてしまい、釣りの最中にヴェポを楽しむ余裕はなさそうです。釣りの最中にモバイルバッテリーで充電しつつ、というような運用も可能ですが、せっかちな自分には耐えられないと思います。
こういう点を考慮すると、小型機ながら18350を交換可能にしてあるBoundless CFC LiteやDavinci Miqroは利便性が高いように思われますが・・・
チェーンスモーカーでなく、日に数度のセッションで満足できる人にとっては有用性は高い機種だと感じました。
記 2020/2/24