ヴェポライザーレビュー うむ美味いおじさん

タバコを吸うためのヴェポライザーをレビューするサイトでした

Pathfinder II

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<第九十二弾>
Pathfinder II(クリックで本家Hugo Vaporに飛びますが、ラインナップには存在しません)

Fasttechなんかでは今でも販売されています。国内だと倍以上しますのでオススメしません。

 

さて、なぜ今にしてPathfinder II?という疑問あろうかと思います、自分にもよく分かりません。BFCMの時に1000円ぐらいの格安で買って眠っていたのが掘り起こされたという感じです。


ブランドは"あの"、Hugo Vapor
ConquerorEdgeをレビューしてきましたが、このブランドの自分とのあまりの相性の悪さに打ちひしがれてレビューをためらってきたというのが正解なのかもしれません。

しかし、その系譜を眺めてみるとヴェポライザーの歴史みたいなものに想いを馳せることになり面白い気もします。

 

(ここからウンチク)

ヴェポライザーでシャグを吸おうぜという流れが始まったのは、Ploom(初代)のポッドの代わりにシャグを詰めよう、みたいなことからスタートし(もう5年も前の話です)、海外ではPAX2というものが良さそうだと噂が流れ始めた頃でした。
国内ではiQOSというものをフィリップモリスが開発し、地域限定発売から全国展開がスタートした頃

安価帯のヴェポライザーはコイル式だったりステンレスチャンバーが主流で、HebeのTitanやGpro(Gpen proではない)がようやくお目見えするのがこの時期です。

最初はステンレスチャンバー、温度はインジケーター方式が主流でユーザーフレンドリーとは言い難いものばかりでしたが、チャンバーはその後改良が進みセラミック、ガラス、水晶、なかには金メッキというヴェポライザーが出現し、温度表示はディスプレイが搭載されフルコントロールが可能になって行きます。

その過渡期に出現したのが(今の視点から見ると)ヴェポライザーの進化に十分に追いつけていないConquerorであり、Pathfinder IIであったように思えます。なお、近日中に日本でのヴェポライザーのはしりとなったPloomについてもレビュー予定です。

 

長くなりました、話を戻しましょう。

 

[結論先取り このレビューに書かれていること]

・Hugo Vaporの製品と自分とは相性が悪い

・相性を置いておいても、過去の遺物に近いヴェポだと思う

・エントリー機とし2000円出すなら
 少し背伸びしてHerbva 5Gとか買ったほうがいいと思う

・昨今のミドルレンジ(Fenix+, C-Vapor4など)は
 これら遺物と比べるととても優秀

・マウスピースはかなり熱くなるし、チャンバー周囲もかなり熱を持つ

・個人的にはオススメしない

 

[外観]

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以前にHebeのTitan2を購入したことがあるのですが、似たような構成だったように思います。

本体、マウスピースフィルター、取説、MicroUSBケーブル、マウスピースアタッチメント、ブラシ。

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操作系は総プラスチック作りなので、そこはかとないチープさが醸し出されます。

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手触りはマットラバーのような質感。

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お尻にMicroUSB充電ポート

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マウスピースはLVSmoke Flash、Gpro、Zookaと同じアレです。(ただしいずれとも互換性はありませんでした)

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ひっくり返すとおなじみの、ねじ式フィルター。

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おなじみの絵です。

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ステンレスチャンバーに12個の穴

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ディスプレイは現在温度、残バッテリー、設定温度が表示されます。

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なおバッテリーがヘタってくると視認性がかなり悪くなる。47Fと表示されています。

外観はこれぐらいでしょうか。

 

[性能]

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・電源ボタン5クリックで起動、自動ヒートアップはしない
・起動時、電源ボタン5クリックで電源off
・起動時、電源ボタン長押し(してからボタンリリース)でヒートアップ

・ヒートアップタイム 70F → 370F:約45秒(実測)
・セッションタイム:7分(実測)
・セッション終了、60秒後にoff

 

[喫味]

自分はプラ臭やケミ臭はそこまで気になりませんでした。気になる方は、空焚きやメンソール焚きをすればよろしいかと思います。

 

<チェシャグ赤 370F>

加温に従い・・・こう・・
酸っぱさと渋さと辛味が入り混じったような喫味が口に広がります。そしてセッション後に口に残るエグ味もかなりある。
これはもうHugo Vaporの特性なのかもしれませんが、自分は旨み、甘み、香ばしさ系統の喫味が好きで、逆に辛味、渋み、エグ味が苦手です。
Pathfider IIのチェシャグ赤での喫味は自分の好みの真逆なので、吸っててかなりツラい。

 

<チェシャグ緑 370F>

メンソール混じれば多少は喫味マシになるんじゃね?という淡い期待を込めて。
序盤は多少香ばしさみたいなものが含まれ、メンソールも比較的感じられるので吸いやすい。が、60秒ほどでメンソールが抜ける。渋さと辛味が出てくる。あぁ・・90秒でチェ赤と同じループに突入した、ダメだ。

 

<コルツチェリー 370F>

着香パイプ葉ならまた違った感想になるかもしれないとチャレンジしてみます。
序盤は良い。フルーティーな酸味、甘み。標準的なフレーバー。
十分に加熱されてからもそこまでおかしな喫味にはなりません、欲を言えばXVAPE AriaやZeusはもう少しクリアな喫味で、もう少し濃い。逆にいうとPathfinder IIだとやや薄くて微妙な雑味(生臭さ)が混じる。

2分ぐらいでフレーバーが抜けて、ミストも失われカッスカスに。無味。すげぇなこの変化。3分が限界ですね、味のないガム噛んでるような感覚。

 

[メンテナンス、使い勝手]

Herbstick ecoなんかを使っていた時代に、喫味が薄いのでグリセリン垂らしたりVapeリキッド(特にアップルマンゴーとかマンゴーとか)使ってた頃を思い出します。

そのままだと色々と不満があるので、垂らして気化してなんとか利用していた時代です。

ステンレスチャンバーですから頻回の使用で錆びるでしょう、パイプ葉が多少相性が良いような気がしましたが、蒸気をたっぷり含んでいるのでチャンバーは汚れやすく、ステンレスですからこびりつきも強い。

チャンバーは広めで大容量です、シャグ使用ペースも早いかもしれません。頻回にイソプロ綿棒なんかでメンテナンスする必要がありそう。
これ書いてる最中で、すでにため息が出てくる憂鬱さです。

パイプ葉ではミストが産生されてほどほどの満足感が得られますが、しかしマウスピースも本体もかなり熱を持つ。自分は舌焼けしにくい体質ですが、舌焼けしやすい人の場合は数回でお蔵入りにされてしまいそうな感じです。

 

[さいごに]

時系列的にはPathfinder II(2020/3/6)をレビューする前にLVSmoke Musk(2020/2/24)をレビューしていました。LVSmokeはエントリー機ながら比較的最近の機種で、バッテリーのデメリットを除くと価格の割に優秀だと感じました。

翻ってPathfinder IIを見ると、「コンセプトも構造も喫味も古い」という感想になります。Herbstick ecoですらPathfinder IIよりかなりマシと言える。

こうやってヴェポライザーが進化してきたんだなと、過去の過渡期を思わせる機種でした。

 

 

記 2020/3/6