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<第九十八弾>
Airistech Gethi G6(クリックでAiristech公式サイトに飛びます
Airistech社の製品は安価、その割に喫味がいい、基本小型機ながらバリエーションが(比較的)豊富ということで、特にHerbva5Gなんかは人気のある機種だと思います。
本家サイトでラインナップを調べますと、
・Herbva 5G ・Airis Switch ・Airis Herborn
・Gethi G6 ・Herbva X ・Herbva Nokiva ・Herbva Viva
SwitchはHerbornのマウスピース違いなので、実質全部レビューしてきてますね、Airistech好きですから。
ネーミングが5G → G6になっているのは世代の進化を表しているのでしょうか?ちょっと不勉強でよくわかりません。
今回は(最近海外通販を控えているため)、国内Cyber-Chillさんから購入してます。おそらく最安値かと思われます(本家購入が69USDですからね)
[結論先取り このレビューに書かれていること]
・シャグやや詰めにくい、出しにくい
・エアパスと基板が完全分離は良いですね
・着香パイプ葉で個人的に良好な喫味だと思いました
・小さくてよろしい
・Herbva 5Gとは守備範囲が異なって面白いと思う
[外観]
Airistechというと、もっと外箱が白+緑を強く押し出していた印象がありますが、今回は緑色は控えめです。シンプルな外箱。
外箱開けると本体が鎮座、シンプルです。
アクセサリーたち、左上から取説、交換用のガラスマウスピースx2、耳かき、ブラシ、MicroUSBケーブル。
本体はやや安めのアルミニウムという感じでしょうか?anodized aluminiumって感じに思えます(詳細は不明です)
そして感じ方は異なるかもしれませんが「意外に小さいな」と思いました。
厚みは異なりますがZeus Arc GTとトントン、Davinci Miqroよりやや大きめ、C-Vapor4よりは一回り小さく感じます。
本体裏面、特に何もないのでコメントなし。
側面?前面になるのかな。マウスピースを押し出すスライダーがあります。
で、それの反対面、意外なところにMicroUSB充電ポート
マウスピースのある側にMicroUSB充電ポートがあるので、機種の「上側」にポートがあります。
ただまぁ、チャンバーから遠い側に充電ポートを設置するのが基本ルールに思えますので(Davinci Miqroなんかは例外として)、これはこれで正しいのか。よく考えたら底部チャンバー、上から吸い上げタイプがそもそも多くはない。
天面、ここに電源ボタンとマウスピース。
マウスピース押し上げるとこんな感じ。
ヒートアップ中は電源ボタン周囲が光ります、オシャレ
お尻、底部。スライドロック式になっていて、
チャンバーがある。
画質悪いのでフラッシュたくと、こんな感じ。5つ穴セラミックコンダクションチャンバーですね、汎用のやつだと思います。
外観はこんな感じでしょうか。
[性能]
・電源ボタン5クリックで起動、自動ヒートアップ
・起動時、電源ボタン長押しで温度変更
インジケーター 緑:405F(207度) 青:420F(215度) 白:435F(223度)
・ヒートアップ完了時、バイブでお知らせ
・起動時、電源ボタン5クリックでoff
・セッション終了時、バイブでお知らせ
・ヒートアップタイム 30度 → 207度(緑):約50秒
・セッションタイム:約230秒
セッションタイムが中途半端な気がしたのですが、計算してみると
ヒートアップ完了から3分という仕様なのかもしれません。
[喫味]
Gethi G6の特徴として、チャンバー→エアパスが基板と完全に分離されていることが挙げられます。このためにプラ臭、ケミ臭はほとんど感じられませんでした。
<チェシャグ 緑 207度(インジケーター緑)>
シャグを詰めてみると、チャンバー形状、蓋があることもあってやや詰めづらさを感じます。
吸ってみましょう。
加熱に従い、ほのかなメンソールがフワッと口の中に広がります。次いでチェシャグの甘みや旨味が出てくる。「お、よしよし、もうちょい」と思ったところでバイブで本体が震え、「もう少し、あと一息なのになぁ」という所で喫味の濃縮が止まります。
同じブランドならHerbva 5Gの方がずっと分かりやすい喫味を出してきます。
がしかし、着香で定評があるとの評判の機種なので他のシャグに期待しましょう。
<アンバーリーフ 黄 207度(インジケーター緑)>
一応非着香吸ってみます、最近非着香で自分の中の定番になってきているアンバーリーフ。
アンバーリーフ自体に結構パンチがあるせいもあって、かなり良い喫味を出します。
渋み、辛味はあるものの、それを凌駕する旨味や甘み、香ばしさ。
惜しむらくはセッション中程から喫味が減弱していきます。でも3分ほどのリフレッシュタイムにアンバーリーフ使うのはアリかなと思います、悪くない。むしろ良い。
<コルツグリーンティー 207度(インジケーター緑)>
さて、この機種に関しては先駆者が様々にレビューしてきて、着香が良いという定評を目にしております。自分は遅れて出てきたのんびり屋という感じなので何をイマサラというのがありますが。
ともあれ着香の代名詞コルツグリーンティー。
加熱と同時に、なんだろうか。コルツグリーンティーが出す様々な香りの、ある特定の部分だけを拾ってフレーバーを出しているという印象を受けます。
初期には甘み、旨みをほのかに感じられるのですが、加熱完了の頃には旨みと香ばしさが主体となり、着香っぽさが失われていってむしろシャグのフレーバーにバトンタッチしていくような流れです。
コルツグリーンティーの七色のフレーバーを最大限引き出せるのはSolo2だと思っているのですが、その中のやや狭い範囲のフレーバーを頑張って引き出しているという感じですね。
悪くはないが、コルツグリーンティーを積極的に奨めようとは思いません。
<Kir Royal 207度(インジケーター緑)>
個人的に「着香シャグが向くか」というのを分かりやすく教えてくれるKir Royal。
加熱と同時にフルーティーなカシスの香りが開きますが、セッション中に花ひらくことなくつぼみのままで終わってしまうような印象。Fenixの方がフレーバーが分かりやすくて美味いと思います。
<コルツチェリー 207度(インジケーター緑)>
シャグがこんな感じならと、パイプ葉持ち出してきました、コルツチェリー。
ああ、これはいい。
ああ、これは、いいぞ。
酸味と甘みが、クドくない程度に口の中に広がり、タバコ葉の旨みもバックグラウンドに添えてダラダラと減弱することなく持続します。
XVAPE Ariaなんかだとフレーバーがそれこそ吹き出るようにモクモクと出てきて、胸焼けするぐらいの喫味を出してくるんですが、Gethi G6はそこまでの迫るような喫味でなく、ほどほどの喫味を出し続けます。
この程よさはとても良い。美味いです。レビューが楽しくなってきた。
<7seas Gold Blend 207度(インジケーター緑)>
ならば、他のパイプ葉も試してみたくなるものです、7seas Gold Blend。
あぁ、来ますね、加熱中盤からほのかなナッツの香りとハニーの甘み、加熱後半(〜完了)からいよいよ出てくる着香フレーバー。
これもAria、Zeusにピークでは及ばないながら、ダラダラとした喫味を比較的長いこと提供してくれます。
良いっすね。
[メンテナンス、使い勝手]
お世辞にもシャグ操作の取り回しがいい機種とは言えません。
チャンバーに蓋があるせいでややメンテしづらく、シャグは詰めにくく取り出しにくい。
かなりフワ詰めした場合はマウスピースから吹き出すと「吹きポン」できますが、自分の「やや詰め」の状況だと吹きポンはほぼ無理で掻き出す必要がありました。
エアパスが基板と分離されているためエアブロワーなどを使うとマウスピース側からチャンバー側に粉シャグを吹き飛ばせます(逆も可)。
ガラスマウスピースにニコ汁が付着する傾向がありますが、ガラスマウスピースは引っこ抜いて丸洗いできますので、この辺のメンテナンス性はよろしい。
あと、セッション数7〜8回と書きましたが、基本的に緑インジケーターで使用している自分の使用シーンだと8〜10回はいけるような印象でした。
[さいごに]
面白い機種だと思います。AiristechというとHerbva 5GもHerbva Xもそうですが、チェシャグなんかのスタンダードなシャグを安っぽくも分かりやすい喫味を出して、安さに任せて使い倒せという感じでしたが、
今回は底部チャンバー、上部マウスピースを採用したことで、これまでのAiristechのトレンドとは異なる機種になっています。
具体的にいうと、非着香シャグで割と良い喫味を出してきたこれまでの機種が、パイプ葉着香で面白い喫味を出す、性質がまるで異なる機種に仕上がっています。
とはいえ、ハイエンド帯のDavinci IQやZeus Arc GT、あるいは突然変異のように生まれたXVAPE Ariaとパイプ葉勝負をするとピークの濃厚さでは劣りますが、ほどほどの喫味をダラダラ楽しめるというのは付加価値に思われます。
Airistechで外出用にHerbva 5GとGethi G6を併用するとかなりの範囲をカバーできて面白いんじゃないかな、なんてことを感じました。
以上になります。
記 2020/7/20