ヴェポライザーレビュー うむ美味いおじさん

タバコを吸うためのヴェポライザーをレビューするサイトでした

ブログ記事、一部更新

1. 読んで楽しい香草類を目指して、「香草(など)レビュー」の項目の一部の記事に学術的な内容を追記しました。

対象記事は

ローリエ

レモングラス

キャラウェイ

になります、今後も拡充していく予定です。

 

2. 販売店のご紹介(当サイトと一切の利害関係はございません)

ヴェポライザー販売店のCyberChillさんをご紹介させていただきます

すでにみなさんご存知のてまきやさんと同様、「ヴェポライザーが好きすぎて販売店を立ち上げた」という経緯だそうです。

Zeus, Tinymight, Lotus, LINX, DynaVapといったかなりマニアックながら評価の高いヴェポライザーを精力的に輸入されており、
過去海外含めて様々な販売店を見てきましたが、それらと比較してもきわめてリーズナブルな価格設定で販売をされております。

(XVAPE Aria 5,980円ってマジかよって思いました)

ユーザーの依頼で、もっとマニアックなヴェポライザーの取り扱いも拡充していくということなので、興味のある方は交渉してみてください

重ねてですが、当サイトはCyberChillさんと一切の利害関係がございません

DynaVapでvape

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こんなTweetを投げられました

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要するに、ヴェポライザーにリキッドを吸着する何かを入れておいてリキッドを染ませて加熱したらVapeみたいな感じになるんじゃね?

という疑問すね

 

以前、Flowermate V5Nanoでこんなことやってて

結論としては、ヴェポライザーはVapeほどエアフローについて考慮されていないのでどうしてもきちんとビルドされたRBA(特にドリッパー,RDA)には劣るという答えでした

そしたら

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要するに「やり方が悪い、コットンの代わりに金属パッド使え、デジタルヴェポだと火力足りないからアナログヴェポ使え、やるなら徹底的にやれ」

Vapeでいうジェネシスビルドをヴェポライザーで再現しろという話です

 

やったことないことだらけながら、ここまで理詰めでこられると・・・

(ぐぬぬ。言ってることは正しい、でもVapeはね、ビルドとかエアフローとかみんな超考えててね・・、アナログ使ってもなんとなくやってみたみたいなのじゃ全然及ばないと)

 

やってみた。

<比較Vape側設定>

引退時に一応自分の中でかなりフレーバーを出せていたビルドです。

アトマイザー:Shift BF RDA, 1st batch,

ビルド:Promist vapor, Narrow Clapton, 内径2.5mm 10巻 2.15Ω

コットン: Fiber freaks original 01

メカスコンカー使用:Lizard Box Mod mech wood

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<DynaVap側設定>

こんなの情報ないからね、自分で試行錯誤せざるをえないわけですが

1.保水力は高い方がいい

2.コットンは焦げるので金属がいい

3.可能な限りチャンバーを埋めたい

4.リキッドが気化する200〜250度まで耐えられる素材

 

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ステンレスメッシュにします、#300の目の細かいやつ。保水力、耐熱、条件を満たすと思う。

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チャンバーの深さを測り、短冊状にした後、筒状に丸めていく

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こんな感じ。タバコ葉の雑味が混ざるのが嫌なので、DynaVap、Capとも新品を使っています。

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リキッドはVape側もDynaVap側も旧ワコンダ、一番好きだったリキッドです、これをメッシュに滴下して、あとはいつも通り炙ります。

 

<フレーバー; Vape>

一応、引退前まで好んで使っていたビルドです、濃厚、クラウドもモクモク、美味いです。さすがドリッパー。

 

<フレーバー; DynaVap>

加熱してクリックが生じるのはシャグに適したタイミングでしょうから190〜210度と想定されます(勝手な想像)

 

それ以上の高温を狙っていきたいのですが、フレーバーを増やすためにクリック後も過加熱を続けると、クリックの源たるディスクが変形してクリックしなくなるようなので、

クリック後に短いクールダウンを挟んで再度加熱するとちょうどいいかもしれません

 

フレーバーは....濃くて雑味がなくて美味いのよ・・これが。そしてシャグを吸ってる場合よりピーク時間が長い、中に詰めているのがステンレススチールのメッシュなので加熱してから温度が下がるまでの時間が長い、吸い続けられる時間が長い。

Flowermate V5Nanoでコットン使って吸ったときに比べて遥かに濃くて、ミストが多く、長時間吸える。

美味い。クリアロやPodよりも美味い。濃い。

自分が使っていた範囲ではイガることもありませんでした。

 

<結論>

ベイパーが普通に試す価値のある構成だと思います。メッシュなんかfasttechで10枚1〜2 USDで買えますし、型落ちの2018Mとか2019Mなら今なら4〜5,000円で買えると思います。

 

先入観でアレコレ言うのほんと良くないなと思いました、皆さんも気が向いたらチャレンジしてみてください

 

記 2020/5/16

LotusとDynaVapへのExcuse(言い訳)

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昨晩こんな記事を書きました

そして文中、自分はDynaVapよりもLotusの方が好きだなぁと書きました。

これについて、Lotus Vaporizerを1本持っていればなんでもかんでも問題が解決するかというと、非常に大きな誤解を産みそうなので、excuse(言い訳)というみっともないタイトルで追記をさせていただきます。

 

1.使用シーン

例えばDynaVapはポケットに入れて、トーチ1つ、シャグ1つまみで喫煙を始められます。全部含めて片手に載ります。会議室の隣にある喫煙室でDynaVapを取り出しても怪訝な顔をされることはそうそうないでしょう。
「それなに?面白いね」と問われたら、「煙管みたいなもんですよ」で話を終えられる。DynaVapはスタイリッシュさがウリです。
DynaVapは本体、低温キャップ、トーチ含めて小さなポーチに収まります。外での使用にもためらいはありません。

 

対して、Lotusを外に持ち出すのはちょっと(いや、かなり)抵抗があります。まず割とでかい。そしてホットプレートに垂直に火柱を当てる姿も異様です。

吸い始めてしまえばLotusの取り扱いはDynaVapと(自分の中では)変わりはないのですが、近くで見ている人にとっては「え、そんなの使ってタバコ吸ってんの?(ザワザワ)」

逆に自分が外出先でLotusでタバコ吸ってる人を見かけたら「ブフォ!Lotus使ってるよすげぇ猛者だ!」ってテンション上がっちゃうと思います。

そんなわけでLotus用のポーチが欲しくなるわけです。

 

2.DynaVapの発展性

DynaVapは毎年新しいモデルが開発されています。そして3rd Partyから販売されているステムも、ケースも、極めてスタイリッシュでオシャレでカッコいい。
知人でDynaVapにのめり込み、専用の棚を買い、自宅展示している方がいますが、その一角を美術館に展示しても違和感ないぐらい洗練されています。「コレクションってこういうものだよなぁ」とため息が出ます。

Lotusもステムやウォーターパイプアダプターなど発展性はなくはないですが、DynaVapと比べるとバリエーションは限定される。

 

そして重要なことは、自分はLotusについてはおそらく標準〜完成されたモデルを使用していますが、DynaVapはエントリーモデルしか使用していません。

DynaVapのTitaniumやOmniやNonaでは使用感や喫味が異なる可能性が十分にあります。50〜60 USD vs 150 USDで比較をするのがそもそも誤りな気がします。LotusとDynaVapを比較するなら、DynaVap側は少なくともTitaniumぐらい持ち出さないと卑怯な気がします。

 

3.火加減

DynaVapはクリックがかなり正確です。たま〜に(特にチェーンスモーク時などに)クリックをミスりますが、基本冷却をしっかりしていればクリックは正確です。そしてCombustionに陥ったとしても、フル金属なので掃除することでほとんどCombustionは消えます。

対して、Lotusの加熱加減は「あなた次第」です。そして焼きすぎると取り返しのつかない状況になります。

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焼きすぎてしまった例です、コンベクションでこの焦げた木部を通気するわけなので、Combustionの匂いは消えません。(画像使用許諾;yacooさんありがとうございます)

高火力でこのようになる可能性もありますし、キャップは台座が木製なので経年で徐々に劣化していくことは容易に予測できます。

 

4.吸い方(追記)

加熱方式や吸い方の差異は個人の好みに左右されるため文字起こしがしづらいのですが、それでも
・DynaVapはチャンバー自体を加熱しており、コンダクション寄り
・Lotusは熱風をチャンバーに吹き付けているので、コンベクション寄り

というのは間違いなかろうと思います。

自分はDynaVapもLotusもMTL(口肺)で吸っているので吸引法の差異を意識することはないのですが、どちらかというとLotusはDL(直肺)の方が一般的に好まれるのかなぁと言う気がします。

実際説明書にも「ゆっくり時間をかけて吸い込んでくれ」というような記載があります。

 

5.まとめ

Lotusは喫味においては確実に優れた機種なのですが、使用シーンが限定されること、運用に失敗すると取り返しのつかないミスになることはデメリットと言えます。

反してDynaVapは使用シーンを(比較的)選ばず、致命的なミスというのもあまり思いつきません。

 

結局は好き好きかな?という感じがするのでした

 

記 2020/5/13

 

Lotus Vaporizer

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<第九十六弾>

Lotus(クリックで本家Lotus Vaporizerに飛びます)

国内ではCyberChillさんで販売予定です


Lotusはアメリカ製のアナログヴェポライザーです。 

友人のウメさんにプレゼントしていただきました。

「オメェ人から貰ったりしないって(略」

なぜウメさんからこのLotusが届いたのかは、当の本人が一番驚いているというか、唖然としているのですが、
公私ともに小さい貸し借りを繰り返してきた間柄なので、詮索するのも無粋な気がして、今回ばかりは素直に喜ぶことにしております。ウメさん本当にありがとう。

 

さてこのLotus、自分の一番古い記憶の中では、"だいなで"さんがDynaVap的に使えるアナログヴェポライザーを紹介する
→ ウメさんが食いつく、実際の感触をAkiさんが伝える
そして2019 Aprにはウメさんが購入し、堪能し、

レビューを寄稿していただく。

 

Lotus Vaporizerの知名度はヴェポライザー界全体では「どマイナー」です、アナログヴェポライザーで唯一ちょっと名前が知れているのはDynaVap、セミアナログみたいな感じでだいぶ知名度落ちてMFLB、
それよりもマイナーでユーザー数少なく、一部の界隈で「え?どう?へぇ、やっぱり良いんだぁ...」ってなってるのがこのLotus。

昨年末のアンケートでなぜか

Lotusが4位に食い込んできていて、知名度と人気のギャップが凄いな、と感じていたのがこのLotusでした。

 

これからレビューを書きますが、頂き物ながらウメさんに忖度することなく率直な感想を書こうと思います、濁したレビューなど彼も望まないと思いますので。

 

[結論先取り このレビューに書かれていること]

・DynaVapより好きです(個人的に)

・DynaVapより取り扱いやすいです(個人的に)

・重くて大きい

・群を抜いて美味い

・個々のパーツがお高い・・・

・喫味の表現力という観点では、現状、ほとんど最上(最高)に思えます

・ウメさん、皆様ありがとう

 

[外観]

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ウメさんからはこの状態で届きました。おそらく皆さんが購入される場合はトーチのみが異なると思います。Lotus Pipe Kit(Saucer Cap Black model)というのが一番近い構成のはずです。

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アナログヴェポを紹介するときに大事なのは、個々のパーツの名称をきちんと押さえていくということです。これを疎かにすると意思疎通がしにくくなる。
黒い棒は「ステム」、そして左側のくぼみは「ボウル」
ステムは画では右端が吸い口になり、ボウルを指で密閉すると完璧な気密が保たれます(ステムのエアフローは100%ボウルから流入します)

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「ステムはどう?」と聞かれたら、「シンプルで重い」

割と重い。本家説明文によるとステムは陽極酸化アルミニウムで、ステンレススチールのボウルを採用しているということです。

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ボウルの外径は約14mm

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ボウルの底にはメッシュが張られ、シャグ食いを防ぎます。画面上、ボウルの左側の小さい2つの金属はネオジム磁石で接続したキャップを固定します。

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Lotus VaporizerをLotus(蓮)たらしめているのはこのパーツでしょう。蓮の開いた花びら形状。
このパーツの名称は「Vapor Cap」あるいは単純に「Cap(キャップ)」、中央部のまさに花びら形状の金属部は「Hot Plate(ホットプレート)」

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キャップ裏側の6つの穴がエアフロー、吸入口
飛び出ている金属棒は掻き出し棒だと思ってるのですが説明がありません、掻き出し棒なら便利(本家の説明動画見たら、やっぱり掻き出し棒でした)

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アクセサリーとして、六角レンチとフィルター

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こういうことですね。
完全クリーニングの際は、この六角レンチを使ってキャップのビスを外し

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各パーツを掃除していきます。ステムはアルコールに漬けてOKとありますが、キャップはアルコールに漬けるなとあります。キャップの金属パーツは基本水洗い(+/-セスキとか)でしょうかね?

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中央部メッシュが交換可。

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組み立てる時は、一点を何かで固定しながらビス留めするとラクです。

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このトーチはHONEST製のターボライターなのですが、本家で紹介されているトーチになります(これがLotus Pipe Kitに含まれているのかは存じあげません)

DynaVapでも口酸っぱく言ってきたのですが、アナログヴェポライザーはこの「火力」というのが極めて重要で、使い勝手の大半がライターに左右されると言っても過言ではありません。

加えて、Lotusを100セッションばかり楽しんできた感想を言うと、Lotusで用いられるターボライターは火力が強すぎても適切な喫味が出ません。

先駆者、ベテラン連中が推奨しているのはこの「Honest」のライター、あるいは「SOTO マイクロトーチ ACTIVE(Amazon)」です。自分もSOTOを直ぐに買いました。

 

Lotus Vaporizerでは「トーチの火力の強さ」というのがかなり厳密に規定されており、「火柱の青い炎の部分がホットプレート花弁2枚の頂点と同じ長さになるように」調整しろと書かれています。

分かりづらいですね?

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こうです。

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こう!

細っけぇことはいいんだよ、自分で微調整するわ、って思う人いると思うんですが、

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皆が口々に「高火力はやめとけ」「長時間炙るな」「俺みたいになるぞ」と叫んでいます、本家の言うこと、ベテランの言うことは従っておいた方が良いと思います。

 

[性能]

アナログヴェポライザーに性能もクソもないんですが、一応

重さ:98.8g

長さ:だいたいセブンイレブンの割り箸ぐらい

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喫味傾向:アナログヴェポライザーなのでなんとも言いがたいですが、コンベクションを強く意識して作られていると思います

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[喫味]

「アンバーリーフ(黄)がベストマッチだから試してみて」と言われてその通りにし、美味すぎてそればかり吸っているので、その説明をします。

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説明書にボウルの1/2〜3/4のシャグを詰めて、「押し詰めるな」とあります。それがよろしいと思います。画像は3/4のつもり。

慣れないうちは、あるいは一貫して、くわえ吸いして加熱しながら、味を確かめつつホットプレートを炙るべきだと思います。トーチでホットプレート(蓮の花の部)を小さくくるくると円を描きながら炙ります。

自分で「この辺の喫味が好き」と思ったところでストップして、喫味を楽しみます。

 

<アンバーリーフ(黄)>

Lotus VaporizerはDynaVapよりも比較的簡単に、自分の意図した喫味を維持することができます。DynaVapはクリックで教えてくれますが、Lotus Vaporizerは任意のタイミングで加熱を止めます。

短い加熱時間で甘み・旨みを感じたら、そこで加熱を止めればしばらく「甘み・旨み」のみを極めてクリアに短時間楽しめます。

もう少し加熱時間を伸ばすと「旨み・香ばしさ」中心となり、その喫味だけを楽しめる。

さらにもう少し加熱時間を伸ばすと「香ばしさ、辛味、キック、渋み」が出てきて、タバコらしい喫味に変わる。

それぞれのタバコの喫味の表現段階は、加熱時間にして1〜2秒ほどずつで変化していきますが、「任意に止める」ための時間としては十分だと思います。

同じボウルでセッションを重ねるにつれ、初期の「甘み・旨み」は消え、「香ばしさ、辛味、キック、渋み」が主体となりますが、それも美味い。

DynaVapで楽しむ場合は「変化」を楽しむことになりますが、Lotus Vaporizerはそれぞれの喫味が「段階」と言っていいぐらい、個性があり、表現がクリアなので、あたかも異なるシャグを吸ってるかのような印象になります。そしてそれぞれの喫味段階のクオリティが極めて高い。

実質、各段階の喫味を楽しめる時間は数秒〜10秒ほどの「ほんのちょっと」なのですが、ワンヒットがホームラン級なので非常に満足できる。

 

なお、本家の動画はかなり長時間炙っていますが、あれをやるとかなり高確率でヤコる(ホットプレートごとキャップを焦がしてとても残念な状態になる)と思います。

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焼いてしまったキャップの木部の例(画像使用許諾;yacooさんありがとうございます)

 

[メンテナンス、使い勝手]

シャグは、キャップを外してステムをひっくり返し、吹きポンです。こびりついたらキャップの搔き出し棒を使ってください。

100セッション以上を重ねて、目立つ汚れは見当たりません。

ステムは丸洗いOK、キャップは・・・

キャップは、自分は分解して金属部をセスキで洗おうと思っています。

 

使い勝手は、本体の重さ、外観の異様さ、加熱直後のキャップ(ホットプレート)の熱さに目をつぶれば、利便性は良い。

 

150セッションほど楽しんだ時点で、ステムの吸い口にニコ汁が付着し強い渋みを感じました。基本水洗いでニコ汁は洗浄できますが、頑固な汚れはメーカーの言うとおりアルコール(イソプロピルアルコール)を使用すべきでしょう。

説明書には、アルコール洗浄後はしっかりと乾燥させるよう記載が見られます。

 

[さいごに]

あれだけ薦められていたLotus Vaporizerなのですが、結局自腹では買いませんでした。理由は「なんかアナログヴェポライザーは面倒臭いし、高い金を払っても使わないと悲しい」という理由です(理解は得られると思います)。

で、最近はStarry + チェシャグ緑ばかり吸っていたのですが、調子を崩していたんですね。ヴェポライザー吸うと痰がひどくて、咳がひどくて、眠れなくなるんです。

Tinymight吸ってもAria吸っても咳は変わらなくて、DynaVapだとちょっとマシになるんですがなんだか面倒臭い。これはもうヴェポライザー引退かなと思い始めて、デジタルヴェポライザーは2ヶ月近くレビューをしていませんでした。

Google adsenseにも「タバコ?は?アドセンス払わねーし」とか、実業もクソ忙しくて踏んだり蹴ったりで、逃げ記事で"シャグ以外"とか"Ploom関係"とか、一応水増し記事で濁してたんですが・・・

 

Lotus Vaporizer、咳出ない。痰も少ない。眠れる。ニコクラ出ない。美味い。

なんなんでしょう?相性?もうずっとLotus吸ってる。

 

ということで、コイツの良さを広めたくて、少し気合い入れてレビュー書きました。

ウメさん、そして先達の皆様に感謝申し上げて、Lotus Vaporizerのレビューといたします。

 

記 2020/5/13

真剣にタバコ葉以外を吸う(カカオシェル)

詳細についてははじめにをご一読ください。

 

ストレス性高血圧からニコクラを頻発するようになり、真剣にタバコ葉以外を吸い始めたうまおじでございます。

 

-- カカオシェル(カカオ豆の外皮) --

 

カカオはご存知のチョコレートの原料の「カカオ」です。
カカオの学名はTheobroma cacao(テオブローマ・カカオ)、Wikipediaによると、「theos(神の)broma(食べ物)」に由来するようですが、カカオに含まれるアルカロイドのテオブロミンの名前はTheobromaに由来し、犬が食べると中毒になりますね。
神様の食べ物なのに。

 

個人的に「カカオ」と「ココア」と「チョコレート」の区別がよく分かってなかったのでザザッと書きますと、

 カカオ:木の名前、実がなり、中に種子があって、種子はカカオ豆と呼ばれる

 ココア:カカオ豆からチョコレートを作るまでの中間産物
(厳密にはカカオ豆を発酵、焙煎させて種皮と胚芽を取り除くと"カカオマス"ができ、そこからココアバターを減らしたものが"ココア"らしい)

 チョコレート:前述カカオマスに色々くわえて工夫して作る最終産物

 

で、です。今回吸おうと思っているこの「カカオシェル」は、カカオの加工工程で生じる「発酵・焙煎させて種皮を取り除く」のその取り除かれたものですね。

カカオティーを飲むときに用いられますが、そのカカオティーには
 ・プロシアニジン(ポリフェノールのひとつ)
 ・カテキン
 ・セロトニン
まぁ大丈夫そうなやつばかりです。それぞれの効果は色々ありすぎるので調べてください。「カカオティーはノンカフェインなので素敵!」みたいな記載も見られました。

 

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ラベルには
「カカオの外皮でチョコレートを想像する香りが特徴です。紅茶やハーブ等と合わせてチョコレートの香りを楽しむフレーバーティーとしておすすめ。リラックスしたいティータイムに。」
なるほど。チョコレートフレーバーがどう作用するのか楽しみです。

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カカオシェル、なんつーか。ナイフで鉛筆削った後の削りカス?
グラインダー洗ったりがめんどいので、このまま吸います。

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セロトニンよ、俺をハッピーにしてくれ。

 

[喫味]

<Flowermate V5 Nano 190度>

冗談でなく、加温が十分でない最初の頃は、かじった鉛筆の匂いがします、昔は青っパナたらした子供でした。
加温が十分回ると・・・
うーん?
フレーバーとしては、香ばしさ、ほんの少しの旨み、ほんの少しの甘みですが、期待していたチョコレートっぽさは全然ない。イネ科っすねジャンルとしては。

で、です。いったん吸ったカカオシェル捨ててから、よく蒸されたチャンバーの中に再びたっぷりとカカオシェルを入れて、再度加熱を始めたら、いきなり喫味が変わった。

駄菓子のチョコモナカを口に含んで、まだチョコレートの味が舌に達してない時のフレーバーです。すげぇ、そこはかとないチョコ感。
ただし美味いかというと微妙。2セッション目は概ね、終始してそんなフレーバーでした。

 

[さいごに]

かぼそい、ほのかなチョコフレーバーを味わうことはできましたが、
「さぁチョコだぞ!」という感じでは全然なくて、隣の部屋でココア飲んでる人がいて、その匂いがフワッと漂ってきた、よりも更に弱い感じです。

シャグの味付けにはかなり弱いかなという気がしますし、チョイスとかスタンレーとかのチョコフレーバーの方がチョコっぽい(?)喫味を出すんじゃないでしょうか。

ということで、面白くはあるのですがあまり実用的ではないなという感想でした。

 

以上になります。

 

記 2020/5/3

Ploom S

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<第九十五弾>

Ploom S(クリックで本家JTのPloom公式サイトに飛びます)

「加熱式タバコのマスプロダクト」というと、まずは加熱式タバコの存在を世に知らしめたフィリップ・モリスのiQOS、やや遅れて販売されたブリティッシュ・アメリカン・タバコのglo、そして迷走気味でしたが第三極として出てきたのがこのJTのPloom Sになります。

 

ウンチク的な話になりますが、国内のマスプロダクトとしての加熱式タバコの先駆者には、実はPloomが販売した初代Ploomと呼ばれるものがあるのですが、
JTはカプセル式の加熱式タバコの方式を捨ててPloom Sで巻き返しを図ってきました。

Ploom、PAX、JTの軌跡については過去の記事

この辺が参考になるかもしれません。

 

「なぜ今さら、Ploom Sを?」と思うかもしれませんが、JTのサンプルモニターに応募したら当たったんすよね、なんか貰いっぱなしは悪いなぁというのが一番の理由です

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「オメェ、貰ったものではレビュー書かないって言ってたじゃねーか」という人、いるかもしれませんが

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過去に自腹で買ったやつがあって、面倒臭くて放置していたというのが事実なので、そこは大目にみてください。

 

[結論先取り このレビューに書かれていること]

・比較対象がマスプロになりますが、gloと比べバッテリーが貧弱

・iQOSよりは喫味は出ているが、gloに勝る点が思いつかない

・JT(Ploom)推しのCamel メンソールだと、あまり美味しくない

・Ploom初代を発展させたら面白いものが出来ていただろうに・・

 

[外観]

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外箱、以前はお弁当箱みたいな作りでしたが、ずいぶん簡素になったように思えます
(裏にはStarter Kit Model: PS1とあります)

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本体、取説、充電ケーブル、以上。

以前のモデルには

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専用ブラシが付属していたのですが、これはモニター品だから付属してないのかな?

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裏面、入力は5V-1.5Aらしいです

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天面、電源ボタンとたばこスティック挿入口

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蓋を開けると自動的にスタンバイ状態になります

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お尻、MicroUSBポートとお掃除穴があります

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お掃除穴はこんな感じで、ブラシを突っ込んでコシコシします

 

[性能]

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・たばこスティックを挿入する穴の蓋をスライドすると自動起動
・起動時、電源ボタン長押しでヒートアップ開始(バイブ)

・ヒートアップ: 外気温20度 → ヒートアップ完了(200度)まで約40秒
・ヒートアップ開始からセッション終了まで約240秒
 終了15秒ぐらい前に一度バイブでお知らせ
 セッション終了時にバイブ
・残セッションタイムは4つのインジケーターが減少することでお知らせ
・ヒートアップあるいはセッション中に電源ボタン長押しでセッション強制終了
・バッテリー枯渇からフル充電まで約90分

さて、ここで一般的なヴェポライザーとgloやiQOSとの比較を書いてみると(ヴェポライザー視点での考えです)

iQOS: ブレード温度が最高300度程度と推測
glo: 約240度
Ploom S: 約200度

ということで、マスプロの中でタバコ葉に加えられる熱という視点では最も低い、その分キックが弱くなることが推測される。キックを求めて220度とかまで加熱するとセッション数が稼げなくなるので、痛し痒しという気がします。
加熱式タバコは高温で加熱するとタールが発生することが過去のレポートから明らかになっていて、また高温になる程ニコチン量も増えるので健康に配慮した設計と言われると納得できる部分もあります。

バッテリーは
 ・glo 3200 mah
 ・iQOS ホルダー 120 mah(1本でその都度充電)
 ・Ploom S 1020 mah
このサイズで販売するなら14500バッテリーのデュアルで2400 mahぐらい稼いで欲しかったという気もしますが、1020 mahで200度4分のセッションだと6〜8セッションで終了するヴェポライザーも多い中、善戦していると見えなくもないです。

ただし端的にいうと、喫味でgloに勝らない限り、
取り回しの点でglo 30セッション vs Ploom S 10セッションだと顕著なデメリットになる。

 

[喫味]

Camelのメンソールが6箱同梱されていたので、これでモニターをしろ、JT(Ploom)としては一番の推しはCamelのメンソールだという勝手な解釈をして、これの喫味を評価してみようと思います。

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マスプロに求めることじゃありませんが、iQOSはくわえ吸いしてるとホルダーからヒートスティックがすっぽ抜けて落ちる(一度海に落ちてオサラバしました)
gloは本体が重いのでくわえ吸いは不可、Ploom Sも同様です。

でCamel メンソールの喫味ですが・・・

タバコ葉本来の旨みや甘みは感じられません。メンソールで化学的な刺激をキックと誤認識させて「吸った」感を出させる方式ですが、メンソールが強くてコレじゃない感が強い。
これはgloのネオスティックでも言えることですが、タバコ葉らしさみたいなものがかき消されてしまって「メンソールにニコチンをくっつけて吸ってる」という印象。
シャグ、タバコ葉を楽しんでいるという満足感が乏しい、吸った感がなくはないですが、不満が大きい。

モノ自体のコンセプトは
 ・比較的低温加熱
 ・スティックを全周で加熱させているのでフレーバーは出やすい
 ・他マスプロに比べておそらくタバコ葉本来のフレーバーを引き出しやすい

という特性を備えていると思うので、もう少し頑張って欲しかった気はします。

ヴェポライザーやってる人間が書くと極端な結論になりますが、

・Airistech Herbva 5G(2,500円)とシャグ25g 600円(80セッション)
・ifocus pith(3,000円)とシャグ25g 600円(80セッション)

の方がよほど美味くてリーズナブルという感想になります。

バッテリーの持ちにイライラするなら18650が使える機種を選んだり、小型機種使うならDavinci MiqroやBoundless CFC Liteに18350交換して利用した方がスタイリッシュでオシャレだと思います。

 

[メンテナンス、使い勝手]

1箱20本吸う限りではチャンバー内に汚れは見られませんでした。2〜3箱吸ってブラシで掃除するという記載が多いので、そのペースでいいのでしょう。
iQOSのように直にタバコ葉に触れているわけではないので、本体の汚れは最小限になっています。

 

[さいごに]

権利的な関係もあると思うので、勝手な願望を書くのは良くないとは思いますが、
Ploom Sはこれはこれとしてたばこスティックを使っていけばいい、Vape的なPloomtechも使っていけばよろしい

第三極としてなぜPloom(初代)のコンセプトを引き継いで発展させなかったのか・・

Ploomに1200mahぐらいのバッテリー積んで、メタリックなフォルム(それこそ金属キセルみたいな形状)を採用し、カプセル20個で500円、これで勝負できた気がするのに
Ploom(初代)のタバコカプセルはヒートアップに時間はかかるものの、たばこの甘みや香ばしさは比較的よく感じられ、メンソールカプセルもケミカルなメンソールでなく吸いやすいものでした

持っていたブランドと権利を破棄して他社に追従してしまった、Ploom Sはgloの下位互換、PloomTechは本気のVapeには全く及ばない
日本人的どっちつかずが生み出した産物という気がして残念でなりません

 

PAX Labsと手を組んでカプセル作りを先鋭化させたらきっと良いものができただろうにという、産まれなかった何かを想像すると、非常に惜しいやら、残念やら、悲しいやら、そして寂しいものを感じるPloom Sでした。

(今また、Ploom初代を吸っていますが、Ploom Sより初代Ploomの方が喫味よく、美味しく感じられます。惜しい)

 

記 2020/5/2

ヴェポライザー 用語集

 このサイトを閲覧するにあたっての注意事項は

はじめにをご覧ください

 

<はじめに>

ヴェポライザーに関する話題を眺めてみると、カタカナ単語が非常に多くてその意味を掴みづらい場合がしばしばあります。用語集を書き始めてみました。その都度更新していきたいと思います。

 

一覧眺められた方の中で「おいおい、そういう意味と違うだろ、分かってねーなー」と感じられたら、ぜひ批判ではなくアドバイスとしてご意見いただけたらと思います。こちらのコメント欄でも某巨大掲示板内でも構いません。ご協力お願いいたします。

0-9, A〜Z
あ〜お ・か〜こ ・さ〜そ
た〜と ・な〜の ・は〜ほ
ま〜も ・やゆよ ・ら〜ろ ・わをん

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0〜9 , A〜Z

<18350>

18350形式のバッテリーのこと、径が18mm、長さが35mmのためこう呼ばれる

ヴェポライザーの世界ではあまり関わりのないバッテリーだったが、Davinci MiqroやBoundless CFC Liteがこのバッテリーを採用することになったため今後少し関わりのあるバッテリーとなる

<18650>

18650形式のバッテリーのこと、径が18mm、長さが65mmのためこう呼ばれる

21700,18450など色々あるけど、ヴェポライザーだとほぼ18350と18650しか使われない

→(関連) ニップルトップ、フラットトップ、ボタントップ

<420>

海外では420は隠語として用いられる。4月20日は海外でヴェポライザーの大セールが繰り広げられ、その規模はBFCMに勝るとも言われている。

 

<AliExpress, Alibaba>

言わずと知れた中国の超巨大インターネットマーケット。ヴェポライザーも販売されている。Alibabaで購入したものが国内で3倍の値段に跳ね上がるなどはザラ。ただしAlibabaやAliexpress経由でStandard Shippingを選択した場合は到着に20〜45日はかかることを覚悟すべし。

 

<DHL>

ドイツ本家の国際郵便。早いが若干お高い傾向。

 

<DL(direct lung):直肺吸い>

ヴェポライザーの吸引法の一つ。紙巻きタバコでいう肺吸いという言葉の通り、DLは肺吸いのこと。口にためずに一気に肺まで吸い込む方法。

どちらかというとフルコンベクションで好まれる吸い方のように思われる。

 

<Fedex>

アメリカの国際郵便、物流サービス。早いがお高い傾向。

 

<glo>

ブリティッシュ・アメリカン・タバコが開発した加熱式タバコ。ネオスティックと呼ばれるタバコ葉スティックをデバイスに挿入して加熱することで喫煙する。国内のマスプロ販売されている加熱式タバコのデバイスはiQOS、Ploom S、gloの三つ巴の関係にある。

 

<iQOS>

フィリップ・モリスが開発した加熱式タバコ。ヒートスティックと呼ばれるタバコ葉スティックをデバイスに挿入して加熱することで喫煙する。国内加熱式タバコで最優勢かつ、加熱式タバコを国内に周知させたデバイスでもある。

 

<MTL(mouth to lung):口肺吸い>

ヴェポライザーの吸引法の一つ。紙巻きタバコでいう口肺吸いのこと。一旦口にためてから肺に入れる。うまおじは基本的にコンダクションヴェポライザーをMTLで吸っている。

これとは別に口腔吸いという吸引法もあるが、これは口の中に入れるだけで肺までは入れず、モワッと出す方法。いわゆるふかしタバコのこと。

 

<Ploom>

アメリカのPAX社の前身たるPloom社を国内JTが買収した。その経緯はこちらに記載。加熱式タバコとして初代Ploomが開発されたが、その後Vapeに近いPloom techが開発された後、gloとiQOSの合いの子のようなPloom Sが開発される。
初代Ploomを継承してデバイスを開発したら面白いものが完成しただろうにと若干悔やまれる。

 

<USPS>

アメリカの郵便のこと。日本における日本郵便のような存在。どちらかといえば安価で、輸送にかかる時間も長め。

 

<Vape>

Vape, Vaporizer, 加熱式タバコ, 電子タバコという単語が混在しているが、悪名高い(コロナ禍以降)WHOの定義によると、電子タバコ(e-cigarettes)は
 ・ニコチンを含む電子タバコ(ENDS)
 ・ニコチンを含まない電子タバコ(ENNDS)
に分類される。
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は以下を電子タバコに含めている。
 ・e-cigs ・vapes ・e-hookahs ・vape pens ・ENDS
つまり、実際にタバコ葉を用いていない、ニコチンを含んだり含んでなかったりするグリセリンやプロピレングリコールに香料や甘味料を混ぜて気化して吸うデバイスは
Vapeあるいは電子タバコ、あるいはe-cigsと呼んでいいことになる。

タバコ葉を加熱して吸引するものは「加熱式タバコ」、タバコ葉を用いていない気化式のデバイスはVapeと呼んでよさそうである。

 

あ〜お

<ヴェポライザー(vaporizer)>

タバコ葉を加熱する装置そのもののこと。そもそもは気化器(喘息治療機なんかに使われるやつ)という意味だが、医療用のやつは薬液を混ぜるのでネブライザー(nebulizer)として区別される。

<エビデンス(evidence)>

根拠、証拠のこと。情報ソースがあること。エビデンスのない感想は主観だが、エビデンスのある考察は客観となる。バイアスのない不特定多数の主観の集合体はもはやエビデンスと言えるかもしれない。

 

<オーセン(authentic)>

正規品、本物のこと。 ←→ (対義)クローン clone

 

<おま国>

もともとはゲーム販売におけるリージョン区分での日本外し

転じて、「日本(を含むアジア圏)にはヴェポ発送しねーよ」、「日本は送料割高にしとくわ」といった状況の時に使われる。

最近では2018年W杯前後に生じた突然のNamaste(UK)の「日本を発送地域から外す」騒動、Davinciの「日本はFedexでShipping 90USD請求するわー」あたりが記憶に新しい。

根底には、日本はそもそも大麻所持が違法で、欧米諸国の本来のヴェポライザーの使途を日本人がしないこと(ヴェポライザーをタバコ葉で使用する現実)、発送やShipping、箱潰れetcで日本人がすぐにクレームを入れる神経質さが欧米諸国に嫌われているという説もあるが実際のところはよくわからない

--------------------

 

<オンデマンド(on-demand)>

元々は"要求に応じてすぐに"という意味合いだが、ヴェポライザーでは「パフボタン(電源スイッチ)を押してから直ちに喫味を楽しめる機種」をいう。真の意味でのオンデマンド機は少なく、フルコンベクション形式のヴェポライザーがこの名を冠するケースが多い。

PAX3のFlavor modeなどはオンデマンド機に近い設定となっている

か〜こ

<加熱式たばこ>

燃焼させないタバコ葉の吸引方式で、加熱による蒸気を楽しむ喫煙方法。

ヴェポライザーをやってる側からすると「gloやiQOSやPloom Sはヴェポライザー」と言いたくなるが、加熱式たばこの名称が浸透したためにヴェポライザーが加熱式たばこに含まれるという考え方に変わりつつあるように思う。

 

<グリセリン>

グリセリン、VG、グリ、素グリ、村主(すぐり)など。

VGはVegetable Glycerin(植物グリセリン)のこと。素グリ、村主はPG(プロピレングリコール)を含まない純グリセリンをいう。

かつてはヴェポライザーのミストを出すため、喫味を濃くするためにシャグに垂らして頻用されていたが、ヴェポライザーによっては基板を損傷するなどの理由で推奨されないことが多い。

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左、医用グリセリン

右、コスパが良いとVapeで評判の植物グリセリン

 

<クローン(clone)>

偽物、海賊版、コピー品。 ←→ (対義)オーセン authentic

 

<コンダクション(conduction)>

ヴェポライザーの加熱方式の一つ。コンダクション(conduction)とは"熱伝導"のこと。チャンバー自体を加熱してシャグに熱を伝える方式。

→(関連) コンベクション

 

<コンバスチョン(combustion)>

シャグが燃えてしまうこと、焦げてしまうことを言う。コンダクションやコンベクションのような方式をさすわけではないが、コイルなどでシャグを焦がすタイプのヴェポライザー(電子パイプ)は総称としてCombustionと言われる場合もある。

好みにもよるが一般的にはヴェポユーザーはこのcombustionを嫌う傾向がある。

Gpenなどはcombustionの最たるもの。

<コンベクション(convection)>

ヴェポライザーの加熱方式の一つ。コンベクション(convection)とは"対流"のこと。熱風を介してシャグを加熱する方式。一般的にはコンベクション(特にフルコンベクション)の方が喫味がクリアだと言われている。

→(関連) コンダクション

 

さ〜そ

<シャグ(shag)>

手巻きタバコ用の細く裁断した刻みタバコのこと。シャグ(shag)にはもつれ毛とか粗毛とかいう意味もあり、細いモシャモシャした感じのタバコ葉はシャグになる。ユーザー側の混同を防ぐためにパイプ葉とは区別される傾向がる。

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ex)チェ赤のシャグ、うまそうである

 

<シャグポン(shag ポン!)>

吸い終わったあと、チャンバーからシャグをポン(ポイッ)と捨てる行為。理想はヴェポライザーを振るだけでシャグがポンと出る状態。

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ex)左PAX3シャグポン、右Solo2シャグポン

シャグポン画像には荒れたスレを鎮静化する作用があると信じられている

<ジュル、ジュルる>

チャンバーからのミストがマウスピース内に結露し、マウスピース内に濃厚で苦いニコチンたっぷりの汁が溜まることをいう。

・チャンバーからのミストとマウスピースの温度差が大きい

・マウスピースの表面積が大きくマウスピース自体が冷却されやすい

・マウスピースの内径が狭い

以上の条件を満たすとジュルりやすい。XVAPE FOGやXMAX Starryのマウスピースはこの条件をよく満たしジュルることになる。

 

<スクリーン、スクリーンフィルター>

シャグの細かい粉が口に入ってこないようにするための金属メッシュのフィルター。PAX3のチャンバー底部にあるフィルターが有名だが、基本的にはどのヴェポライザーにも粉シャグが基板やマウスピースに入らないためのフィルター構造は備えている。

 

<ステム(stem)>

チャンバーから吸い口へ蒸気を届けるパイプのこと。ヴェポライザー底部にチャンバーがあるような構造だとステムが採用されている。ステム(stem)の元々の意味は"幹"だが、新しい辞書だとすでに「stem (タバコ):ステム、パイプの柄」という意味が付与されている。

ヴェポライザーの海外大手レビューサイトでは、チャンバーから直接ガラスステムでミストを吸い上げる構造は高く評価される傾向がある

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ex)手前より、Solo2のステム、Ascentのステム、VS7のステム

 

<スペーサー(spacer)>

"余った部分を埋めるもの"ぐらいの意味。チャンバーに詰めるシャグの量がかなり要求されるヴェポライザーの場合、スペーサーを用いることで詰めるべきシャグの量が減り、節約になる。PAX3の場合はシャグを"押し当てる"という意味も含まれ、「プッシャー」と呼ばれる傾向がある。

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ex)PAX3用のサードパーティー製スペーサー

<セッション(session)>

ヴェポライザーを起動して、吸い始めて、終わるまでの一連。特にその時間を指すことが多い。「1 session 5分だよ」など。

オンデマンド機の場合は機会がセッション時間を規定していないため、セッションの定義が若干曖昧になる。

 

た〜と

<チャンバー(chamber)>

ヴェポライザーのシャグを入れる穴のこと。チャンバー(chamber)は部屋の意味。区切られた1空間を示す。

 

<ドリチ、ドリップチップ>

マウスピースと同じ意味。ただしドリチ、ドリップチップは通常Vapeに使われる510規格に準拠したものを指すことがほとんど。

ヴェポライザー純正のマウスピースはそのままマウスピースと呼称され、510アダプターなどを介してVapeのマウスピースを流用する場合はドリチと呼称される。

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様々なドリチ、概ね100円前後で購入できる。

 

<ドロー>

ヴェポライザーでマウスピースから吸う、吸引することを言うが、普通は"ドロー"単体では用いずに「ドローが重い」「ドローが軽い」などの表現がなされる。ドローが重いというのは吸引に抵抗を感じること、ドローが軽いというのはいわゆる吸った時に「スカスカ」なことをいう。

 

な〜の

<ニップルトップ(nipple top)>

交換式バッテリー(18650など)で、+極が単三乾電池のように飛び出たもの。ヴェポライザーで用いられるのは通常はこちらではなくフラットトップの方。ニップルトップはボタントップと同じ意味。

→(関連)18650、フラットトップ、ボタントップ

 

<ニコクラ>

ニコチンを吸入しすぎてクラクラする状態をいう。理論上はニコチン吸引により末梢血管が収縮し脳血管への血流が減少してどーたらこーたら。熱い風呂に入って急速に身体が冷えるとクラクラするのも似たような現象、失神の一歩手前。

 

<ニコ汁>

ヴェポライザーを連用していると自然とマウスピースやチャンバーに生じるニコチン濃度の高い茶色の結露。チャンバーからマウスピースで冷却をかけている構造をしているヴェポライザーはニコ汁が生じやすい。XVAPE FOGやXMAX Starry、ガラスマウスピースを採用しているヴェポライザーでは顕著。

 

は〜ほ

<ハイエンド(high end)>

ヴェポライザーの中でも高価なもの。定義は人により異なるが、PAX3やIQはハイエンドとして認められている雰囲気がある。30,000円を超えたらハイエンド?

同義にフラッグシップ(flag ship)

 

<ハイブリッド(hybrid)>

二つの方式を併せ持つ形式をいう、ヴェポライザーでこの単語が用いられるときはほとんどの場合「コンダクション+コンベクション」のハイブリッド方式をいう。

ハイブリッド方式で喫味がよく有名なのはArizer社のSolo2

<パススルー(pass through)>

ヴェポライザーのパススルー方式のこと。充電しながら使用できる機種をいう。パススルー方式未対応のもので無理にパススルー的な使い方をするのはメーカーから厳禁とされてる場合が多い。ほとんどのパススルー未対応のヴェポライザーは充電中はボタン操作を受け付けない。

 

<バブラー(bubbler)>

ヴェポライザーから発生した蒸気を、いったん水をくぐらせ余計な成分を取り除く装置。ブクブクさせるガラス。喫味がクリアになる傾向がある。

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ex)ecapple iv-1のバブラー

 

<ピーク(peak)>

喫味がもっともおいしくなる頂点のこと。ピークタイムが長いヴェポライザーほどおいしい時間が続く。

 

<ヒートアップ(heatup)>

ヴェポライザーを加熱する行為。ヒートアップ *秒というのは、加熱開始から吸えるまでの時間をいう。

 

<ビルドイン(build-in)>

内蔵あるいは内部備え付けのこと。バッテリーでビルドインと記載されて入れば「(分解なしに)交換ができない」ことをいう。交換可能なものはreplaceableあるいはchangeableと記載される。

 

<フラットトップ(flat top)>

交換式バッテリー(18650など)で、+極の接触面が平坦なもの。ヴェポライザーでは通常このバッテリーが用いられる。

→(関連)18650、ボタントップ、ニップルトップ

 

<フレーバー(flavor)>

喫味のこと。海外レビューではFlavorとVaporは分けて記載される傾向がある。Vaporは「蒸気」だが、当サイトではFlavorを喫味、Vaporを「ミスト」あるいは「モクモク」と訳して記載している。Vapeの世界でフレーバーチェイサーとクラウドチェイサーという単語があるが、この「クラウド」はヴェポライザーでいう「Vapor」にほぼ合致していると思う。

 

<プロピレングリコール>

PGとも呼ばれる。VapeのリキッドはVG(植物グリセリン)とPGの混合に香料などを加えることで作られる。PloomtechのリキッドにはPGが含まれる(VG:PG = 30:70)ため、たまに話題に上がることがある。猫で急性腎不全の原因となり致死的となるエチレングリコールとは区別されるが、プロピレングリコール自体は人においてアレルギーの原因となったり、猫が慢性的に暴露することで貧血の原因となったりする。

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<ペイパル(paypal)>

ネット決済仲介業者のこと。ペイパルに一旦クレジットカード経由などで送金し、取引が正常に完了した時点で販売業社への支払いがなされる。

販売業社への直接の支払いの場合、初期不良や不具合対応で返金の際に揉めることがあるが、ペイパルを介して支払いをした場合には販売業社への不当な対応に異議申し立てをして支払いをストップしてもらう(返金対応してもらう)ことができるので、ペイパル経由の支払いの方が安全性が高いと言える。

 

<ボタントップ(button top)>

交換式バッテリー(18650など)で、+極が単三乾電池のように飛び出たもの。ヴェポライザーで用いられるのは通常はこちらではなくフラットトップの方。ボタントップはニップルトップと同じ意味。

→(関連)18650、フラットトップ、ニップルトップ

 

<ポチる>

(ネット上で)購入することをいう。

 

ま〜も

<マイクロドージング>

(本来の意味は記しません)

日本においては、ごく小さいチャンバーに少量のシャグを入れてコスパを改善させるような使用法あるいはその目的にかなったヴェポライザーのコンセプトをいう。

Ghost MV1のチャンバー、Davinci Miqroのチャンバー、Davinci IQのスペーサー、PAX3のプッシャーなどはそういうコンセプトだろう。

 

<マウスピース(mouthpiece)>

ヴェポライザーの吸い口。最近になってMPと略される傾向あり。バカゲーマーの自分はホイミ消費MP2とかと一瞬混同するのであまり使いたくない。

 

<ミドルレンジ(middle range)>

ヴェポライザーの中で、ハイエンドにも属さずローエンドにも属さない中間価格帯のもの。人により定義は異なると思うが、5,000-20,000円がミドルレンジか?

 

やゆよ

 

ら〜ろ

<レビュー>

原義はre-view、もう一回見直す、考え直すことをいうが、「論評」「批評」などの意味合いで使われることが多く、もっとざっくりした用い方の「使ってみた感想」的な意味であることがほとんど。

 

<ローエンド(low end)>

ヴェポライザーの中で、入門機、エントリー機、安価帯に属する価格のもの。代表的なものはherbstick eco。〜5,000円がローエンドだろう。

 

<ローディング(loading)>

装填、積み込みのこと。シャグをチャンバーに入れる操作。荷物を積み載せる行為がそもそものローディング(loading)ですが、銃に弾を込める操作、カメラにフィルムを入れる操作なんかもローディングになる。

 

わをん

 

 

この記事について何かご質問や相談、間違いの指摘などありましたらお気軽にコメントいただければと思います。また、単語の意味が分からないなどのご質問も募集しております。

 

更新 2018/5/22

最終更新 2018/8/7