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<第十三弾>
(クリックでDavinci本家 IQに飛びます)
ハイエンド ヴェポライザー第二弾、Davinci IQ
エントリーから、ミドルレンジ、そしていよいよハイエンドを購入しようという時、選択肢にあがるヴェポライザーの一つがIQです。かつてPAX3、IQの2強時代というものがあり、その特徴や性質が理解されずにIQに突っ込んで、今はご無沙汰しているというパターンが多いのがこのIQではないでしょうか。
以前は情報が少ないヴェポライザーでしたが、今となっては某巨大掲示板、puffitup、Davinci本家のレビュー等々、既に語り尽くされているハイエンド機です。「今さらお前のレビューなぞ見なくても」という方、僕もまったく同感です(あはは
[結論先取り このレビューに書かれていること]
・Gpen proやBoundless CFCやSolo2のような「短時間お手軽ガッツリ系」のヴェポライザーではありません。これらの延長で購入を考えてる方は熟考してください。
・本体は特に夏はかなり熱くなります。適切なバッテリーの選択(メーカー推奨はNCR18650GA)で幾分マシになりますがそれでも熱いです。
・定期的にてまきやさんでアチチにならないためのシリコングローブが入荷されます、あった方がいいと思います
・シャグがキマればガッツリいけますが、そうでなくてもメンソール系ダラダラ系ヴェポライザーとして優秀です
・メンテナンス箇所が多く、割と面倒臭い
・高い
・ここなら安いよ(後述)
!!!!! 重要 !!!!!
・AppleのApp Storeの規約改定により、Davinci IQのAppは2019年11月15日以降利用できなくなりました。2019年11月20日時点でGoogle Play(Android端末)での操作は可能ですが、iPhoneユーザーは部分的に利便性を損なわれることになります。
スマートパスや温度管理モードでの通常利用には影響はありません。
[外観]
申し分なく格好いい。
一般的に比較されるヴェポライザーとのサイズ感の違い
左から順にDavinci Ascent, Solo2, Firefly2, Davinci IQ, PAX3, Boundless CFC, Gpen pro
左)スマートパス使用時LEDインジケータ、右)温度管理モード時LEDインジケータ
バッテリー収納、フレーバーチャンバー、マウスピース
フレーバーチャンバー外してみた
シャグチャンバー、この製品に特徴的なジルコニアボール(右)がシャグチャンバーを圧迫します。
18650バッテリー、僕は盲目的にVTC5を使ってます。
[性能]
・重さ マウスピース バッテリー込み 145グラム
・電源ボタン5クリックで起動、自動加温、もう5クリックでoff
・加熱モードはスマートパスモードと温度管理モード(Precision mode)
スマートパス 1・・350-370F(176-187度)
2・・370-390F(187-198度)
3・・390-410F(198-210度)
4・・410-430F(210-221度)
・起動時に電源ボタン1度押しでスマートパス←→温度管理
(スマートパス時に電源ボタンを1度押して、温度上下ボタンで温度管理モード移行)
・起動時に電源ボタン長押しで急速加熱
・全てのボタン同時押しで華氏←→摂氏
・ヒートアップ 120F → 410F 40秒
・バッテリー 18650容量に依存、2600mahで10セッション前後
・充電はMicroUSB経由、あるいは18650を別途充電(MicroUSB端子はしばしば破損報告が見られます、個人的には18650専用充電器での充電と交換をおすすめします)
Bluetooth経由での細かいSmart Pathの設定についてはこちらを参照ください
[喫味]
<非着香 チェシャグ 赤 190度>
IQの説明書には、シャグを「Stiffly(固め)」に詰めろと書いてあります。
まずこの"Stiffly"が難しい。
シャグはなるべくキメの細かいものを、少量ずつチャンバーに詰めていき、フタを閉じます。またフタを開け、シャグを増やし、フタを閉じ、
「フタがシャグの抵抗をわずかに感じるが、押しつぶすほどでない」という量をつかむ必要があります。詰めすぎるとフローが回らなくなり喫味はとても減弱します。
チェ赤のわずかな酸味と旨味がよく引き出されます。Gpen proのような圧縮された濃厚さではなく、シャグ本来の旨味と喫味を引き出す濃さです。(濃い薄いで言えばGpen proよりは薄いです)
シャグの特性はよく出ますが、コンベクションのようなフレーバーを抽出するような透明感のある喫味ではなく、Gpen proに広がりをもたせたような喫味。
時間の経過とともに喫味は落ちていきますが、その落ち方もゆるやかで、長い時間喫味が持続します。口に嫌な雑味が残らないのもハイエンドならでは。
<着香 コルツグリーンティー 190度>
弱い酸味、コルツグリーンティーの旨味がよく引き出されます。Solo2のような迫ってくる喫味ではありませんが、キックのある喫味が持続します。
ずっとマウスピースくわえてスパスパしてると喫味落ちますが、10秒待ってもう一度吸ってください、濃さが復活してます。
本体熱い。
<着香 HARVEST Cherry 190度>
弱い酸味で、チェリー感はあまり感じられないのですが、旨味と甘み、爽やかさを感じます。
<非着香 ラスタ チルタバコ 190度>
ほのかな旨味とほどほどのキックが比較的長い時間持続します。
<非着香(?) アンホーラ リッチアロマ グラインダー入 190度>
アンホーラ特有の上品な香りと、バニラ、甘み、旨味が広がります。加温に従いバニラの香りや甘味は弱くなり、旨味とキックが出てくるようになります。
ほどよい旨味とキックが比較的長い時間続きます。
<着香 チェシャグ 緑 190度>
メンソールの清涼さとシャグ本来のわずかな旨味が比較的濃厚に楽しめます。2セッション目でも濃厚な喫味が持続します。美味い。
驚嘆すべきは、これらシャグのどれを吸っても、ほどほどの喫味を出し、あまりシャグに喫味が左右されない傾向があります(シャグの良さをほどよく引き出します)
なかなかDavinci IQで好みのシャグを見つけられませんでした。シャグマラソンで毎回このDavinci IQを用いて吸ってきたところ
・AKROPOLIS
・Mac Baren American Blendなどでいい喫味を出しました、特にAKROPOLISはクセがなくて吸いやすいと思います。
[フレーバーチャンバーの使用]
ずっと使い方が思いつかなかったフレーバーチャンバーなのですが、気に入った非着香系のシャグをベースに(自分はAKROPOLISです)、フレーバーチャンバーに香草を詰め込むと、シャグの喫味を損なわずにフレーバーを付与することができます。
今の所、レモングラス(おすすめ)、ペパーミントなどはシャグ本来の風味を損なわずに喫味を楽しむことができます。
この分野もまだ草創期にあると思いますので、経過を見守っていただければと思います
[メンテナンス、使い勝手]
・シャグポンはしづらいです。掻き出し棒があった方がストレスが少ないでしょう。
・18650バッテリーで駆動するのは大きい強みです。
・メンテナンス箇所は多い。
・マウスピース(分解、洗浄)
・フレーバーチャンバー(分解、洗浄)
・フレーバーチャンバー取り出した後の本体底部、綿棒などでゴシゴシ
・シャグチャンバー、ごしごし
・これからの時期、釣りしながらIQ吸ってというのは、熱さ(暑さ)考えると気が重いです
→ これはシリコングローブを装着することでかなりストレスが軽減します
[ここなら安いよ]
(以下サイトは当サイトとは利害関係がありません)
国内ならてまきやでしょう、海外で書いたいならセールスを狙ってください。
[さいごに]
Davinci IQについて、これまではSolo IIや様々な機種に比べると喫味の薄さから若干苦手というか、物足りないというような記載を続けてきました。
2018年の年末に肺炎を患って以降、いったんヴェポライザーを断った後、おそるおそる再び手にしたのがこのDavinci IQでした。
この機種は ・キック ・濃厚さ などを求めると物足りない機種なのかもしれませんが、シャグ本来の香りを楽しむとか、加熱した際の蒸気のフレーバーの上澄みをスゥーーッと吸い込むみたいな目的だと、(身体をあまり痛めずに)心地よいフレーバーを提供してくれます。
食べ物でいうなら、上品なお出汁をゆっくりと口の中に収めていくような、そんな感じで喫煙を楽しむことができるように思います。
紙巻を吸っていた方が、紙巻と同様にガツンと吸いたいという目的だと、Davinci IQは(やはり)物足りない機種になるのでしょうが、
ある程度ヴェポライザーに身体が慣れた後、シャグのフレーバーをもっと楽しみたいという目的なら、Davinci IQは随一のヴェポライザーであると再認識しました。
(というより肺炎で身体壊すまではガツガツ吸いすぎてたので、Davinci IQの良さに気付きづらかったというのが本音です)
この記事について何かご質問や相談、間違いの指摘などありましたらお気軽にコメントいただければと思います。
[関連記事]
Davinci IQに関しては、この夏を乗り切るならグローブはあったほうがいい気がします。
似たような外観しているヴェポライザーはXVAPE FOG
18650バッテリーを使う他のヴェポライザーに関してはこちらをどうぞ
記 2018/5/29
記事更新 2019/1/11