ヴェポライザーレビュー うむ美味いおじさん

タバコを吸うためのヴェポライザーをレビューするサイトでした

Flowermate V5Nano

<前書き>

このブログは喫煙を推奨するものではありません。

タバコは健康を害します。できる限り吸わない方が良いものです。

紙巻きタバコから離脱できない方、少しでもタールによる健康被害を減らしたい方、

タバコ代を節約したい方、そういった人たちが最終的に禁煙へ向かうための情報提供を目的に作成しております。

 

ヴェポライザーのレビューは全て主観になります。

私が感じた印象は、実際にヴェポライザーを利用するかた達の印象とは異なるかもしれません。

 

喫煙は二十歳になってから。

その他、細かい詳細についてははじめにをご一読ください。

 

<第五十四弾>

Flowermate V5Nano(クリックでFlowermate本家に飛びます)

旧Smiss、今はFlowermateのこのブランドの評価は本当に困りものです。

 

AURAで、安いながら凄いヴェポライザーを作ってると評価した後、

Hybrid Xで非常にに落胆させられ、V5.0 Proでもう二度とこのブランドのものは買うまいと思った後、

Slickを購入して随一のコスパと優れた喫味だと再認識し、そして

「SlickとNanoの喫味はそう変わらない、取り回しや小ささを考えればむしろNanoの方が優れている」という評価を散見するようになって急に物欲が高まり、

今回少し無理して購入したのがFlowermate V5Nanoです。

 

[結論先取り、このレビューに書かれていること]

・18650交換式

・ボックス型で全てが一つに収まっているシンプルデザイン

・ちと高い(15,000円〜)

・喫味は、良い

 

[外観]

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箱外観。カジュアル。ながら安っぽいというわけではない。

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厚めの取説と本体。前情報なしに本体見ると「マウスピースは?あれ?本体だけ?」てなる。

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アクセサリーズ。フィルターにコンセントレートのコンテナにピンセットに、ブラシにetc。割と標準的ながら、シャグ入れ用の漏斗がついてるのは新しい。チャンバーは9.5mm径なので様々なヴェポライザーに互換がある。

まぁ使わないんですが。

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フロント部。電源ボタンとup/downボタンだろね、と一見してわかる作り。

MicroUSB充電ポートはフロント部にある。

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左がトップ(頭)、右がボトム(お尻)

すごくどーでも良い話なんですが、トップ部の"閉じた状態"から「こっちにスライドするんだよ」という情報なら、矢印の向きは逆だと思うんですけど。

どーでも良いですけどね。

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左、トップを開けてもチャンバーがあるだけ。

右、ボトムを開けると手前にマウスピースいたいた。奥は標準搭載のバッテリーですね。

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横にして出してみるとこんな感じになります。

バッテリーの記載はICR18650 2500mah 20ampとあります。Puffitupの情報ですと、この20ampは「最大放電電流 20A」ということですね。

前に調べたSlickのバッテリー情報の流用(同じもの)ですが、Continuousは10AなのでV5Nanoにはパナソニックの3400mah Continuous 10Aが使えそうです。

 

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マウスピースはねじ式です。装着するとこう。

シンプルですね。

ねじ式のオス・メス構造はSlickと同じですが、Slickの方が幅広のマウスピースを採用しているのでNanoには挿さりません。Slickのマウスピースを削ればV5Nanoでも510ドリップチップが使えるようになりそうですが、自分はやめときます。

なお、SlickとV5Nanoのマウスピースに関しては別に記事化してあります

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ディスプレイ。電池残量、設定温度、現在温度、加熱中の表記が操作に応じて表示されます。

 

「チャンバーは?チャンバー!!」というチャンバーマニアのために、

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セラミックに特殊コーテイングを施してある、特殊なチャンバーですね。

これは外観上は

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Slickのものと同じように思えます。

 

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各機種との比較画像。

左から順にPAX3、C-Vapor3、Fury2、V5Nano、Starry、Fenixです。

V5Nanoは「ナノ」というよりせいぜい「ミニ」だと思いますが、ミニはV5S miniという商品がすでにありますからね。

 

[性能]

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・電源ボタン5クリックで起動

・起動時up/downボタンで温度変更(40-230度)

・起動時に電源ボタン長押しでヒートアップ

・起動時に電源ボタン5クリックでoff

・ヒートアップ 30度 → 190度:約45秒

・1セッション5分でヒーティング終了(offにはならない)

 → セッション後にそのままポケットに放り込むと自動ヒートアップの恐れあり

・VTC5 2600mahでクーリングが少し甘かったですが、10セッション吸えました(11セッション目でBat Low)

1セッションごと十分にクーリングを設ける場合は8-10セッションだと思います。

 

[喫味]

<チェシャグ 緑 190度>

まず、プラ臭はほとんど感じません。この時点でV5Proより評価が高い。

空焚きとかメンソール通しをする必要がありませんでした。

そして喫味ですが、チェシャグ緑を好んで吸っているStarry、Slickと比べると、いずれと比べてもドローが若干軽い印象です。

そして喫味がフワッと、幾分上品に感じます。

喫味は、きちんとチェ緑のメンソールを感じることができ、シビアに言えば若干Slickに比べると濃厚さとキックに乏しいですが十分に満足できる喫味です。

ハイエンドやSlickで感じられる(終盤の)チェシャグ本来の香ばしさや旨味を出す力には劣りますが、メンソールシャグを吸いたいという目的は十分に達せられます。通ぶったこと書けば、SlickやStarryより口当たりが柔らかく吸いやすいという印象です。

美味い。

 

<チェシャグ 赤 190度>

加熱に従いチェシャグの素朴な旨味、香ばしさ、甘みが芳醇に感じられ、ミストも多い。渋みや吸い疲れのない心地よい濃厚さとキックを感じます。

Flowermateが非着香でここまで良い喫味を出すヴェポライザーを作ったかと、少し感動する喫味です。

文句なく美味いです。セッション5分の間、減弱しない喫味が続きます。

 

<AKROPOLIS 190度>

チェ赤とチェ緑が存分に美味かったので、個人的にはもう満足なんですが、一風変わったシャグを試してみます、AKROPOLIS。

ピリッと幾分の酸味と辛味を伴いながら、チェ赤とはまた違う芳醇な香ばしさを出します。

これも濃厚でキックがあり美味い。

美味い!!

 

<CHEETAH 190度>

幾分の酸味と、AKROPOLISよりも香ばしさが強調されるフレーバー。

シャグごとの特徴をきちんと出しています。喫味がボケないのか素晴らしい。

 

<チェシャグ 黒 190度>

チェ緑と比べてキレのあるメンソールフレーバーで喉にしっかり清涼感を感じます。

緑がフワッとした柔らかいメンソールとすれば、黒はキリッとした舌や喉に刺さるメンソール、きちんと両者の特徴が表現できていると思います。

ただ、欲を言えばSlickだと終盤にきちんとチェシャグの旨味や香ばしさを感じられた。V5Nanoでもそれに近いフレーバーは出るのですが、濃厚さにおいてはSlickにわずかに劣るかもしれません。

 

喫味については各シャグの特徴をソツなく出している印象ですので、みなさんのお好みのシャグでそれぞれ良い喫味を出すんじゃないでしょうか(フルーツ着香とバニラについては未評価なので申し訳ない)

 

[メンテナンス、使い勝手]

シャグポンはSlickと同様に難しいように思います。

チャンバーの掃除は標準的なコンダクションと変わりませんが、ハイブリッド構造のためかSlickもV5Nanoもシャグがこびりついてどうこうという問題を感じません。

 

紙巻を切って使うということにハマっている(マイブーム)なのですが、

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巻正 弐でスペーサー挟まずに普通に巻いて8.7mmぐらい、これをチャンバーに入れると上の画像のようになります。

手巻きはこんな感じで作ってます。

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レビュー前に散々吸ってるのですが、手巻きカットであればシャグポンは100%でした。チェ赤、AKROPOLISではほとんど喫味が落ちることなく楽しめ、メンソールシャグでは幾分メンソールの清涼感が減弱する印象でした。

 

[ここなら安いよ]

大規模セールを除いて、なのですが、海外での価格と国内の価格があまり差がなくなってきました(Flowermateの日本への販路が確立したためでしょうか?)

自分はYahooで普通にポイント使って買いました、この製品は楽天などでも定期的に販売されているので国内で安値を狙うことができます。

 

[さいごに]

セラミックチャンバーの改良がなされ、V5Nanoから採用され、そしてSlickに引き継がれたという印象ですね。このセラミックチャンバーと18650採用が大当たりしているという感想です。

V5Proとはまったく違う印象で、V5Nanoは文句なくスタメンとして使っていけると思います。つーかFlowermateはV5ProとかHybrid Xは評判を下げることになるのでさっさと廃盤にした方がいいと思う。

ポータブル、18650採用で手軽に使っていける機種が様々出てきましたが

・Starry → ニコ汁、バッテリーの蓋トラブル

・Fog → 濃厚ながらピークタイム短い、ニコ汁

・Slick → でかい

・ArGo → 持ってないのでわかりません

・Davinci IQ → 良い機種ですがメンテとか色々・・

振り返って、V5Nanoを考えると、特に非着香シャグについては濃厚で、デメリットらしいデメリットを感じません。(敢えて言うなら普通に使う限りシャグポンできないことぐらい)

15,000円ですので対抗馬はStarry、FOG、Slickあたりになると思うんですが、一長一短がありどれが良いと一概には言えません。ただ18650交換式でおすすめできる機種の筆頭にあがるのは間違いないです。

今後もしこのセラミックチャンバーを採用して超小型の18350ヴェポライザーを7000-10000円クラスで出してきたら、Davinci Miqroを超えることになるかもしれません。むしろ超えてほしい(お高くとまった連中をなぎ倒してほしい)。

 

そういう熱い期待すら感じさせてしまう良機、名機に思えました。

 

記 2018/9/27

記事更新 2018/11/9